空に好きを綴るあなたへ【青×黒】 (ページ19)

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(目黒side)

目黒「…Aのばーか、、」

「ねぇごめんって〜〜、ほらミニトマトあげるから、ね？ほら、真っ赤なミニトマト」

そういってミニトマトを顔の前にだすAを軽く睨む

…Aがカイトくんの髪型かっこいいとかいうから、

俺もかっこいいって思われたくてこの髪型にしたのに、、

周りからの目が明らかに変わったけど
未だAからはかっこいいをもらっていない。

朝は近づこうとしても逃げられるし、いい事ない。

…こんなんじゃ変えなきゃ良かった

ほれほれ、とミニトマトを掲げるAを卵焼きを食べながら睨み続ける。

美咲「…なにこれ」

ここは屋上。いつも通り教室で食べたかったんだけど、周りからの視線が痛すぎて屋上に逃げてきた。
もうすぐ夏を迎えそうな屋上は日差しが強く、風も強い。

風に長い髪をたなびかせるAが絵になるのが
少しだけ憎たらしい

「……あっ、」

ヘタだけを持ってAに掲げられていたミニトマトは、
強い風に負け、ヘタから自立し
地面に着いて転がっていってしまった

「あぁぁあ！！！私のミニトマトぉぉおおお！！」

元々あげるつもりだったはずなのにミニトマトが落ちてしまったことにダメージを受けるA。

美咲「…落ち込みすぎじゃない？」

目黒「…俺のたまごやき、いる？」

「ｸﾞｽﾝ、いる………」

美咲「いやなんで」

何故か拗ねてたはずの俺が卵焼きをあげることになったけどいつも通りのAみたら少しだけ拗ねてたのがどうでも良くなった

目黒「その代わり、今日は一緒に帰ろーね、部活あるけど待っててね」

「……あい。」

今日中にAからカッコイイを貰わなきゃいけないしね