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大体1時間たったくらいに｢もうすぐ着く｣と連絡が来たため
玄関の外で待っていると誠也くんが乗った車が近づいてきた。
そのまま助手席に乗せてもらい何件か選んだお店の候補の中から
誠也くんが行きたいお店をマップに登録し向かってもらう。
お店に着くまでの間は何も喋れなくって、
誠也くんのよく聞いているであろう音楽を
これを聞くのも最後かもしれないなぁ、なんて思いながら聞いていた。
結局一言も話さぬままお店についてしまった。
小さな個室に通してもらい向かいあわせで座ると、
途端に緊張がぶり返してきて何も言葉が出てこない。
言い難い本音はお酒の勢いで、なんてよく言うけど生憎俺はまだ未成年。
誠也くんは元々お酒が弱いしそもそも車のため
2人ともソフトドリンクを飲んでいる。
末｢で、話って何？｣
俺の緊張具合とか、多分そういうのを見てか、
聞いたことがないくらい優しい声で誠也くんが先に尋ねてくれた。
その優しさに甘え続ける訳には行かない。と腹を括った俺は
恥ずかしくて今まで言えていなかった、
誠也くんに憧れてジャニーズに入ったということから
Aぇ! groupにいるのは俺のわがままだということまで、全部、
全部包み隠さず誠也くんに話した。
、、、
しばらくの間沈黙が続く。
あぁ、、俺のAぇ! groupとしての人生も終わりか。
誠也くんの隣でもっとキラキラしたかったな、なんて考えていると
しばらく考えていた誠也くんが突然口を開いた。
末｢それってなんか問題なん？｣
、、、、、え？
思わず誠也くんの顔を見ると誠也くんはいたって真顔でこちらを見ている。
俺は、俺はもっと失望の顔だとか、きつい言葉だとか、
そんなものを予想していたのに、
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作成日時：2023年5月7日 1時
