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「先生、指名リストっていつもらえる？」
「この後それぞれに配る」
「紙？機械？」
「冊子だな」
「五十音順に載ってる？」
「ああそうだ」
「どっかから電話きた？」
「きてない。…一旦落ち着け、夜白」
「落ち着けるやつが居るか？いや居ない、そういうわけだ」
「そろそろ縛り上げるぞ」
ヒーロー名考案。
仮考案、ではあるが適当なものはつけると後で痛い目を見るとかなんとか。この時につけた名前が社会に認知されてそのままプロ名になってる人が多いから、だそう。
初っ端に”チヅル”で発表して後は寝てた。
「……さん…夜白さん、起きてくださいまし」
「…………んァ」
「あなたの指名リ「指名リスト！！！！！」…どうぞ」
適当なところを開く。
最初の文字…「さ」。ぱらぱらめくって「し」へ。
白ひげ……「しろ」だから、「す」までいって上がってくのもアリか？
「しん、しん、しわ、しろや、しろい、…………あれ？」
しろひげが無い。
……無い…………
いや諦めるのは早いだろ。まだ候補はある。
白ひげ海賊団、英語で言えば"White Beard Pirates"。
そうつまりは英語。
１番最初の表紙をぺらっとめくる。Ａが見えた。よし英語もちゃんとある。４枚ずつめくってWへ。
…Ｗａ…Ｗａ……Ｗｅ……Ｗｈ、ｅ…Ｗｈｏ…………
「……詰んだ………………」
……まあ……ヒーローっていう柄ではないしな…………。でも電話もきてないっていってたしな…。８割方ここで決まるって思ってたんだけどな……。
これヒーローになって有名にならないとダメパターンなのかな……。面倒だな…ヒーローなんて柄じゃないしなあ、自分も…………。それにヒーローになったら絶対後々面倒な事にしかならない予感がするし…。
…………。
ため息ついてもしょうがない。
第２候補のところにしよう。
「……………………誰かさァ……職場体験で海に行こうかなって考えてる人……居ない？」
「ケロ、それなら私、水難のところに行こうと思っていたところだけど…」
「……あ…っと？」
「アスイツユよ。ツユちゃんと呼んで」
「そう。夜白千弦、よろしく。……じゃあ、君が行くとこあとで教えてよ。六千件も指名ありゃ大抵あるから」
「おいおい、そんな勝手な決め方でいいのか？それかツユちゃんと一緒に居たいとか……いやお前はなさそうだなそういうのは」
「うん。…………海に、行きたいから」
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美園(プロフ) - とてもおもしろい作品ありがとうございます (12月26日 23時) (
レス) @page7 id: 69d991c9f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんちょび | 作成日時：2023年12月18日 8時
