”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ48)

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ミスターが捕獲してくれた爆豪君は黒霧の能力でワープしてきた瞬間に荼毘君が気絶させてくれた。
その間に用意しといた拘束器具でそこそこ厳重に拘束。手周りは爆発するから特にきつくする。

それからマグ姉とスピナーに拳骨を落として、若干寝不足気味だったので２階の部屋でぐっすり寝た。具体的には１２時間くらい。起きて時計見た時ちょっとビビった。

「おはよ。爆豪君起きてる？」
「まだ」
「そ。黒霧、朝ごはんは？」
「ありますよ。食べますか」
「ん、あんがと」

朝ごはんを食べてると、おもむろに荼毘君がテレビをつけた。

「…めっちゃテレビやってんじゃん」

いくつかチャンネルを変えたけど全部同じことしか報道してなかった。

『雄英、林間合宿でヴィラン侵入』
『生徒２人が行方不明』

みたいなこと。ってかそうか、自分も行方不明カウントなのか。皆に拉致されたと。

「はっ、俺らの事盛大に宣伝してくれてホントありがたいよ」
「ありがたいねー。…これで雑魚達が寄ってくるのはうざいけど」

パンを食べながらテレビを見る。
ニュースは朝ごはんを食べ終わってもずっとやってた。
報道内容は主に雄英の非難。非難。非難。

それしかやってない。

２０分も見てれば飽きたよな。
テレビを消して本を読んで、心操君にメールでこれからは特訓できない事を伝え、トガちゃんとトゥワイス達と駄弁って爆豪君が起きるまで時間を潰す。爆豪君が起きないと始まらないもんなァ……。

「……あ、爆豪君起きた。おはよう、気分はどう？」
「………………は…………？」
「言っとくけど洗脳されたとかじゃないからね。元々こっち側に身を置いてたんだ。とある事情で雄英に入学してたんだけどね……ついこの間、その目的が無くなったからさ、戻ってこよって思って」
「おいチヅル」
「あはは、ごめんね弔、仲良くしちゃダメだったか」

まァヒーロー側だもんな。これから勧誘する予定なんだけれども。

テレビを消してゲームでもしようか、と思ったけど爆豪君の前でマリカーはダメか。そっか。威厳っぽいやつがなくなるもんな。

で。
爆豪君を拉致した、本題。

「早速だが……ヒーロー志望の爆豪勝己くん。俺の仲間にならないか？」
「寝言は寝て死ね」
「ナチュラル暴言だなァ」

まぁまぁ、とテレビをつける弔。
変わらずニュースで、雄英の…………待って謝罪会見してるんだけど。あのメディア大嫌いの相澤先生がテレビ出てるんだけど。校長と、Ｂ組の担任の先生も。