”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ47)

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「そうだ、ドクターがお前にありがとうって言ってたぜ。ＵＳＪの時の脳無、オールマイトが殴り飛ばしちまって回収できなくなっただろ？だからお前と戦った時の情報が役に立ったって」
「そう、それはよかった。あえて情報を貰わなかったかいがあったってもんだね」
「脳無の個性の詳細は言わなくて良い、ってお前が言った時のドクターの動揺っぷり覚えてるか？」
「だってゲーム始める前に攻略法教えられるようなもんだよ？つまらんじゃん」
「……それもそうだな」

「にしてもメールの名前変更しといてよかったよ」
「ん？」
「それぞれね、『父』『母』『兄』ってしといたの」
「なにそれ」
「先生が『父』、ドクターが『母』、弔が『兄』」
「はは、ドクターが母なんだ」
「一応家族分の連絡先は入れといた方がいいかなって。案の定連絡先交換しようって言われて携帯覗かれたからさ」

「…っつっても、１番ヒーロー達にバレそうになったのはＵＳＪ襲撃直後だけど」
「それもう聞いた。居もしない両親の住所を適当に遠い所にしておいてよかったって話だろ」
「あれ、話したっけか」

「…うおっ」
「どうした？」
「いや、今…頭ン中になんか流れてきたから…。マンダレイ？の能力かな。ＡＢ組総員戦闘を許可するってさ」
「ふうん」
「ここからが本番かな…帰ってきた奴を本加入ってことでいいんでしょ？……そうだ、まともに自己紹介してないから皆が帰ってきたら自己紹介しないと」
「チヅルは仲間だから本気でやり合うなって……紹介はしておいたけど」
「バカ、”かぞく”になるんだよ？顔を合わせて本人同士でやらんとでしょうが」
「仲間を家族って呼ぶ癖治ってないんだな」

「暇だしみんなが帰ってくるまでマリカーしてない？」
「乗った」

「んぐァ！？」
「…コースから落ちるとか珍しいじゃん」
「またテレパス入った…！……爆豪君が狙いってのがバレたっぽいね」
「ふーん。隙あり」
「ちょ、今回のは無しでしょ邪魔入ったんだから！」
「知らん」

「あ、爆豪君誘拐成功だって。迎えにいってあげてね黒霧。座標もちゃんと分かってる？」
「ええ」
「んじゃこのターンでマリカー終わりな」
「あいよ」

「おっす、おかえり皆。弔から紹介はされてるだろうけど……どうも初めまして、雄英高校ヒーロー科１年Ａ組夜白千弦……もといヴィラン連合のチヅルです」

今後ともよろしく。