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「この子の頭潰しちゃおうかしら、どうしようかしら？ねえどう思う？」
「させぬわこのっ…」
「女の顔に傷はつけるもんじゃねェだろうが」
「待て待て早まるなマグ姉！虎もお前もだ落ち着け。生殺与奪は全て、ステインの仰る主張に沿うか否か！！」
あいつら後で殴ろ。敵も味方も関係ねェや。殴る。
トカゲはステインというヒーロー殺しにあてられた野郎。スピナーと名乗った。引き寄せる能力者はマグ姉と呼ばれてた。
「虎、”指示”は出した！他の生徒の安否はラグドールに任せよう！私らは二人でここを押さえる！！皆行って！良い！？決して戦闘はしないこと！！委員長引率！！」
「承知しました！行こう！！」
「……飯田君先行ってて」
…緑谷君？お前こういう時はちゃんと従うタイプじゃないか……と言う隙もなく走ってどこかに行った。
「……あ」
コウタ君か！
「ごめん僕も行ってる」
コウタ君はこの時間帯ならまだあの洞窟の前に居るはず……うん、捉えた。崖の上に、気配が２つ。
スピードを上げて緑谷君に追いつく。
「千弦君！？何で…」
「いいから。コウタ君のところでしょ？」
「！うん、千弦君も知ってるの？」
「知ってる。ちょっと失礼」
緑谷君を担ぐ。目を白黒させてる彼に口を閉じるよう言う。
「遅いから。スピード上げるよ」
”剃”を使いながら森を駆け抜ける。
…崖に沿って進んで道から登っていくよりか”月歩”で直接行く方が断然早いよな。
崖の上にはすでにヴィランが居る、出遅れた状態だ。
木の間から崖の上が見えたあたりで”月歩”に切り替えて宙を跳ぶ。
ヴィランを目視。緑谷君も気づいたらしい。
「投げるよ。お前はコウタ君、僕はあの筋肉ダルマ」
「うん！」
ちょうどコウタ君の前に立って拳を振り上げている所だった。
まず思い切り緑谷君を投げて、月歩で一気に加速。近づいたところで覇気を纏った回し蹴りを入れる。洞窟の横の壁に思い切りぶつかっていた。
「何で…！」
「大丈夫だよ、コウタ君……必ず救けるから」
「……んぁ？お前は…」
「ほんっとどいつもこいつもだなァ…！子供にゃ手ェ出すなっつったろうが！！」
タイル２枚１組を５つ。筋肉ダルマ目掛けて移動させる。
そこそこのスピードを出したはずだが、能力の膨張した筋肉でガードされて重傷を負わせることはできなかった。
「必ず救ける…って？はぁははは……さすがヒーロー志望者って感じだな。どこにでも現れて正義面しやがる」
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美園(プロフ) - とてもおもしろい作品ありがとうございます (12月26日 23時) (
レス) @page7 id: 69d991c9f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんちょび | 作成日時：2023年12月18日 8時
