”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ43)

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轟君から釘をさされていた。お前は人のデリケートな部分にズケズケ入り込んでいくとこあるからな、と。

「ちなみに僕も轟君に賛成ね」
「千弦君」
「他人の生き方に口を出すべきではないでしょう。言ってアドバイスくらいだよ。…………他人に『こう生きるべきだ』って、自分の価値観を押し付けるのは…それは一種の”自分の操り人形”を作る事だと思ってるから」
「っ……そう、だよね」
「あくまで僕個人の考えだからそこまで重く受け止める必要は無いとは思うけど。緑谷君、君はちょっと妄想が激しいかな」

僕はこうされたら嬉しいんだ、だからこの子もこの人もこうされたら嬉しいはずなんだ！みたいな。
ま、悪いとは言わないけどうっとうしいと思う人間は一定数居るだろうとは思う。

コウタ君についてと、緑谷君の性格についての話は終わり。

肉じゃがを作り、食べ、皿を洗ってお楽しみの時間。
なお補習組は補習のため肝試しには不参加。

脅かす側はＢ組。
Ａ組は２人１組になって３分おきに出発。ルートの真ん中に名前を書いた紙が置いてあるのでそれを持って帰ってくること。脅かす側は直接接触無しで能力を使ったネタを披露する。

「創意工夫でより多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ！！」
「やめてください汚い」
「なるほど、競争させる事でアイデアを推敲させその結果、個性に更なる幅が生まれるというわけか。流石雄英！！」
「君って難しく考えることが得意だよね」

絶対そこまで考えてないって。

くじ引きの結果、一緒に緑谷君とルートを回ることになった。回る順番は一番最後。

着々と手順が進んでいく。

残り、自分らの組ともう一組手前の組となった時。

「何、この焦げ臭いの…」
「黒煙…？」

「―――来た」
「え？何か言った？」
「うん。……客が来たよ」

瞬間、ピクシーボブの体が森の中に引き寄せられた。そのまま何かを殴る音が聞こえる。

「………………あ゛？」
「何で…！万全を期したはずじゃあ……！何で…何でヴィランが居るんだよぉ！！」
「ピクシーボブ！！」
「ご機嫌麗しゅう雄英高校！我等敵(ヴィラン)連合開闢行動隊！！」

トカゲっぽい男と、ピクシーボブを引き寄せた本人であろう男。
持っている武器らしい岩で彼女の頭を押さえつける。

…………人の、話を、聞いていなかったのだろうか、あいつらは。
ん、ぶん殴ろう。女の顔と子供に傷つける奴は私の地雷。