”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ5)

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爆豪君の攻撃をひたすら避ける。体感１０分はそれ続けてるぞ、ってところで急にその場に立ち止まって連撃をやめたので少し距離をとって自分も動くのをやめる。

「クッソ……！！てめぇ虚仮にすんのも大概にしろよブッ殺すぞ！！俺が獲んのは完膚なきまでの１位なんだよ！舐めプのクソカスに勝っても意味ねぇんだよ！！！勝つつもりもねぇならそこに立つな！！何でそこに立っとんだクソが！！」
「………………うーん……」

でも自分が本気でやったら爆豪君死ぬし。彼が言う完膚なきまでの１位ってのは本気の自分を倒すことでしょう？
無理だろあいつには。能力を使うとはいえ本気で使う気は最初から無かったし。

「まいっか」

そろそろ能力使っても。

実際そこそこ時間は潰せた。
決勝が秒で終わったー、なんてことはなくなった。

けどまァ……もうちょい見せ場作ってあげてもいいか。

「いいよ。君の希望通り、使ってあげるよ能力」

いつぞやのヴィラン連合襲撃の時にはったりでかましたように、手を銃の形にして目線の高さまで持っていく。

能力を使う、と言っておきながらその”はったり”と同じ構えをしたので、向こうもそこまで本気にはしていない構えをした。
この構えは囮で、他から攻撃が来ると思ってるな。

「能力者の型にはめる言い方をすれば……タイル人間、ってやつなんだよね自分」
「…あ……？」

人差し指の先にタイルを形成。
そのまま一直線に高速で移動させる。

爆豪君は反応できないまま、頬に赤い筋が一つできた。

「っ！？」
「この指は囮だとでも思った？残念不正解。……ほら、次は避けろよ？」

指から出してる、という事は教えたので。
飛んでいくタイルを避ける爆豪君。５回くらい狙撃して、手を降ろした。
合計６回撃って爆豪君にできた傷は４つ。全部浅くなるように調整したから、すべて薄皮１枚…いって３枚くらいの小さい傷だが。
最後の２枚は避けられた。

「それがてめぇの個性か…！」
「タイルを好きな場所に好きなタイミングで好きなだけ形成することができるって代物でさァ。…………そう、タイルを出すだけだよ。ちなみに大きさと形は一辺５ミリくらいの正方形ね」
「ああそうかよ！！」

入試の時は、開始の合図と同時に見聞色を広げてロボットの場所を把握して、そいつらの近くにタイルを形成。上から下にずどん、ってやることで全部壊れた。何気に見聞色鍛えてないとつらい能力です。