”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ37)

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先生と２人で外に出る。

今回の合宿で主に強化するのは”個性”の面だという。
今までは精神面、技術面、多少の体力面が主だったので、今回で能力の面を底上げするという。

「とはいえお前の能力は俺達教師陣にも不明なところが多かった」
「それ堂々と言っちゃっていいんだ」
「隠しても非合理的なだけだ。…ってわけで、最初にお前の限界を見せろ。具体的にはタイルをどれだけ出せるか・何枚まで操作できるか・操作できる範囲はどこまでか・出せる範囲はどこまでか。以上４つだ」
「了解」

…っつってもなァ……どれだけ出せるか、とか意識したこともなかったから…どんだけ出せるんだろ。

「……うし」

タイルで二分の一スケールのモビーディック号作ろ。
前世で伊達に何十年もあそこで生きてないから間取りは完璧な自信あるし、船の大きさ的にも最大規模っていう自信もあるから、二分の一でも結構大きいはず。それを全部タイルで作るとなればそこそこの枚数いるだろうし、どれだけ出せるか探るには十分だろう。

まずは船の基本竜骨。

それを基本とした船底の骨組み。外壁。床、部屋の壁。
ドアは開けっ放しを常としておこう。部屋の小道具は後回し。よく分からん部屋もあるしな。

甲板以下の造りは終了。船主のクジラさんもうまく出来た。
甲板より上にある部屋にとりかかる。

キッチン、大広間、会議室、医務室に図書室に海図室船長室。

…やべェ楽しい。

メインマストと見張り台、旗にはオヤジのマークをつけないと始まらない。帆の部分のタイルにも着色してマークをつける。
ちくしょうクソ楽しい。どうしよう二分の一サイズの家族達も―――

―――”誰だ？”

「……、」

…………調子に乗った、な。

「夜白？」
「………………こんなもん」
「…そうか。これが出せる限界だな？」
「ん、これ消すね。…それから、どれだけ操作できるのか、だったっけ」
「ああ」
「集中力による」

全て同じ動きをさせるっていうんなら何枚でもできる。
が、それぞれ違う動きをさせるとなれば話は別だ。

「頭の中でね、違う音楽を同時に正しく流すのと似たようなもんなのよ。試しにやってみ？割とむずいよ」
「やらん。次だ、操作できる範囲」
「移動させるだけならどこまででもいけると思うけど」

タイルを一枚出して、斜め上にひたすら移動させていく。

…………。

……………………はるか彼方に消えていった。目視も出来ないな。元々ちっちゃかったのもあるけど。