”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ27)

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情報を集めるためだけのコレに付き合ってやる理由はない。よし遊ぶのやめよう。

飛んできた布を掴んで思い切り奥に引く。とはいえ長さはあるので相澤先生本人がよろけるなどの事は無い。
無いがこれでいい、この隙をついて一気に距離をつめる。
”剃”は使わなかった。これ以上情報をあげる義理もないからね。

いきなり近づいてきたことでのとっさの行動なのか、蹴りが迫ってきたのでしゃがんで避けるついでに膝あたりを掴む。
そのまま思い切り投げ飛ばそう…としたところでそういやコイツ教師だったと思い出す。危ない、建物の壁に衝突させる気満々だった。思い直して多少は手加減して投げる。

「…で？納得した？２人共」
「ああ……悪かった」
「…………夜白」
「うん？」
「このレーダーチャート、お前が作ったのか」
「他に誰が居んねん」
「そうか。……よく出来てる」
「…？？？」

何、急に。飴と鞭ってか？飴ちゃん渡すの下手すぎねェかね相澤先生。
それとも何だろう、周りの事をよく見てるなって相澤先生の中での自分のポイント上がったの？

「ちなみにもうそろそろ１時だけど大丈夫？オールマイトの書類作成の手伝いするのこれくらいからじゃなかったっけ」
「！そうだったな。じゃ、怪我はないように気をつけろよ」
「はい」
「ん」

相澤先生が退場してからは休みもはさみつつひたすら心操君の後頭部をハリセンで叩きまくった。
帰る頃には飲み込みが早いのか適正があるのか、最初の一撃目は確率三分の一くらいで避けれるようになった。二撃目はまだまだ全然だけど。でも初日でそれだけ避けれるのはすごいから素直に褒めておいた。

じゃあ次は月曜の放課後ね、と約束をして心操君と別れた。

…やー、教えがいのあるいい子を持ったかもしれない。
問題はいつまで一緒に居られるかって話だけど。まァ確定してない未来の事は置いておこう。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

日曜。
久々に戻ってこいよと”かぞく”から言われたのでそこには夜に行くとして。

合宿で使うバスタオルやら持ち歩ける歯ブラシやらそもそものキャリーバッグやらを見繕う。
かさばるものが思ったより多いな…………買ったやつ全部キャリーバッグに入れるか。んで早めに切り上げて荷物をいったんアパートに置いてからまた家を出よう。５時くらいにココ出りゃ余裕もって”かぞく”に会えるよな。そして明日の朝イチに向こうを出る。それでいこう。