”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ26)

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「セッティングは終わり。んじゃ今から頭叩くから避けてね」
「…………ぇっ？……痛っ……えっ何…？」
「何って、ハリセンだけど」
「いやそうじゃなくて」
「…あっもしかして説明の段階全部飛ばしてた？」
「うん…」
「あゴメン」

見聞色を会得するには最初はとりあえず後ろから叩かれまくらないと始まらない。
覇気…特に見聞色は気の所為から始まるからね、気の所為でもいいから「気配を感じれるようになった…！」とかなったら会得まであとちょいの状態ですので。

だから心操君には目隠しをつけてもらって、自分がひたすら背後からハリセンで頭をはたきまくると、そういうわけです。

「あーゆーおーけー？」
「……いや全然…………というかそんな個性以外の超常的な能力なんてあんのか…？」
「アーそこからか。……わかった、ならその目隠し返して。僕がつけるから君が納得するまで後ろからハリセンで攻撃してよ」
「いやそれもちょっと…」
「君が納得しないと始まらないの。ほら早よ」

しぶしぶといった感じで返された目隠しとハリセンを交換。
彼が叩きやすいように地面に座り込んでいつでもいいよとスタンバイ。

半信半疑のまま振られたへにょへにょ攻撃を左に避ける。
少し驚いたように気配が止まって、左の方に攻撃される。右にずれる。右にズレた頭を横から叩こうとしてきたので前かがみになって避ける。
それを数回繰り返した。

「…ちょっと、引かないでよ心操君。君にも同じ能力身につけてもらうんだからね？」
「えっ？…あ……ああ…………」
「で？納得した？この世にはこんな能力もあるんですが」
「……うん、あ、いや……ちょっとまだ」

おっとここでハリセン保持者が相澤先生に変わりました。
さっきからずっと黙ってガン見してきてたんだけど、やっと動きますか。

「…ちょっ、胴体狙うのはずるくねェ！？」
「…………」

思い切り脇腹叩いてくる気配がしたので飛んで逃げる。

ハリセンを心操君に返して…捕縛布に手をかける。おいまさかお前。

「ちょォい？？そんな本気で捕縛しようとしないで？大人げないよ相澤センセー？」

四方八方から飛んでくる布を最小限に避ける。
いや、信用できないからってそこまでする必要あるか？目隠ししたままの状態でここまで避けれるよってだけでこの世界じゃヤベェ奴認定されるはずなんだけどなァ？
頑固ちゃんなのか、教師陣で共有するための情報を集めてるのか。

……いや後者だな。