”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ18)

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「…先生、僕は誰と組んで誰と戦うの？」
「ああ。夜白、お前は１人で相手はオールマイトだ」
「だと思った…」

対オールマイトに緑谷君と爆豪君なんていう組ませちゃいけないツートップを組ませたあたり、チームの力量のバランスを考えているのではなく、個人の問題を解決させるのに重きを置いているのだろうなと。
自分の問題点としては”全力を出さない”ってところか？知らんけど。

「とはいえ、さすがにキツイのは分かる。…ってわけで、対夜白少年には特別にハンデをもう一つ追加だ！”体重の半分のおもり”に加えて……何がいいかい？夜白少年が決めていいぞ！」
「…………え、急に言われても。じゃああんたの首に何かを触れさせればクリアってことで」
「思ったより即決！」
「もうちょい考えた方がいいんじゃねぇの？１人で対オールマイトだろ！？」
「…あーうん平気、だいたい作戦は立てたから。今」
「「今！？」」

試験は自分以外一斉スタート。生徒側が勝つ条件は以下２つ。
①制限時間の３０分以内に試験会場から脱出する
②同じく制限時間内に教師側にハンドカフスをつけて”確保”する

自分は緑谷爆豪ペアが試験を終了し次第試験スタート。それまでは会場の外で待っていること。

ヒーラーであるリカバリーガールの合図で一斉に自分以外の試験が始まった。

とはいえやることなんぞほとんどない。というかない。時々聞こえてくる破壊音でああぶっ壊してんだろうなって思うくらいで。

多分２０分くらいは経っただろうな、というタイミングで『爆豪・緑谷チーム条件達成！』という機械音が聞こえてきた。

すぐにスタートではないらしく、そこからさらに３分くらい待ってからまた機械音で試験スタートの合図が聞こえてきた。
……２人がはける時間だったんだろうな、３分は。

「……さて」

切り替えよう。

会場は変わらず彼らが破壊しまくったところ。移動しながら破壊具合見たけど相当だった。
ちなみに、試験会場から脱出しての合格は今のところ全く考えていない。オールマイトと……この国の１番と本気で戦ってみたいから。

本気を出してくれなかったら出させればいい。向こうは自分が本気を出すように誘導するつもりだろうけど…………逆にこっちが引き出してもいいよな？っていう思考。

ま、何にせよまずは念入りに準備をしないとな。あの脳筋バカと正面から殴り合いをする気はさすがにないし。
自分の得意で戦わないと。