”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ16)

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今までの自分よりも素早く動けるようになったんなら、その分周りの状況とかそれこそ足元とかをしっかり確認する必要がある。
少しずつ強くなるってんなら本人も気づかないうちに成長してるもんなんだけどね……彼の場合、急に身体能力上がったからなおさら。

レースは自分が１位で終わった。
他の人達の結果？寝てたからよくわかんない。

その後のホームルーム。

「そろそろ夏休みも近いが…もちろん君らが３０日間一ヶ月休める道理は無い」
「まさか…！」
「夏休み、林間合宿やるぞ」

テンションが爆上がるクラス。
肝試しやら花火やらカレーやら風呂やら行水やら湯浴みやら。……風呂と行水と湯浴み、誰が言ったか分かるぞ。というか大体全部同じ意味のモンじゃねェか。峰田君、君は一度女性陣に本気で処されてもいいと思う。

「…ただし。その前の期末テストで合格点に満たなかった者は……学校で補修地獄だ」
「みんな頑張ろーぜ！！！」

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

……と言いつつ。

補修地獄宣言から数週間経ち、期末テストまで残り１週間程度。
例によって勉強していないという人があらわれてきた。

「全く勉強してねーーー！！！体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねーー！！！！」

叫ぶ上鳴君。聞いた所、順位は２１/２１。
対して諦めたのか楽観的なのか笑っている芦戸さん、彼女の順位も聞いてみれば下から２番目。

勉強しろよ２人共。

「中間はまー入学したてで範囲狭いし、特に苦労無かったんだけどな……行事が重なったのもあるけどやっぱ、期末は中間と違って……」
「演習試験もあるのが辛え所だよなぁ」

犯罪者予備軍のような行動をしている峰田。行動とは逆に成績は１０位とそこそこ高い。

「あんたは同族だと思ってた！」
「お前みたいなやつは馬鹿で初めて愛嬌出るんだろが…！どこに需要あんだよ……！！」
「世界…かな」

調子乗っていやがる。

「ちくしょう千弦なんか言ってやれ！！」
「何で僕？……君らは勉強した方がいいよ」
「俺達に対してじゃなくて！！！」

同じバカ仲間だと思っていたらしい峰田君がそこそこ成績よかったことに落ち込んだ二人を緑谷君が励ます。そういう彼も成績は５位とかなり高め。

「芦戸さん、上鳴くん！が…頑張ろうよ！やっぱ全員で林間合宿行きたいもんね！」
「うむ！」
「普通に授業受けてれば赤点は出ねえだろ」
「言葉には気をつけろ！！」