肆拾弐話 ページ44
「痛いいぃ!殺さないでええぇぇ!まだ私十四歳!」
かくかくしかじか、気付いたら私もきよちゃん、すみちゃん、なほちゃんにあり得ない方向に体を押されていた。
ご近所にお住まいの方、本当にすみません...仕方ないんです。
「A!頑張れ!Aなら出来る!」
「無理!無理無理いぃ!死ぬうぅ!」
いつもの一秒が、この時の十秒。三人の辞書には手加減という言葉は無いのだろうか。
「終わりです。お疲れ様でした。」
きよちゃんが言うと同時に、三人は手を離した。使い終わった雑巾のように床に倒れていると、また次の訓練が始まった。どうやら薬湯を掛け合うようだ。炭治郎君、伊之助君に続き、私もアオイちゃんの向かい側に腰を下ろす。
「よーい、始め!」
アオイちゃんがそう言うと同時に、決着はついたようなものだった。が、しかし、アオイちゃんに薬湯を掛けては可哀想だと思い、アオイちゃんの頭の上に湯呑を置いた。
「Aさんの勝ちですね。では、次の訓練に行きましょう。」
次は鬼ごっこらしい。炭治郎君も伊之助君も、アオイちゃんを捕まえられなかった。続いて私の番が来た。
「よーい、始め!」
私が鬼で、アオイちゃんは逃げる側。アオイちゃんは想像よりも速かった。けれど、これもまた数秒で私がアオイちゃんの手首を掴んで勝った。
「少し早いですが、明日からは善逸さんも来るように言っておいて下さい。では、また明日。」
「ありがとうございました。」
二人はへろへろで、話が入って来ていないようだった。そんな二人を気遣いながら病室へ戻る。
「おかえり、炭治郎。今日はどうだった?」
「済まない、善逸。」
炭治郎君は余力が無いらしく、伊之助君もへなへなとベッドに倒れ込んだ。
「善逸君、ちょっと早いけど、明日から善逸君も参加してって、アオイちゃんが言ってた。...一緒に行こうか。」
私も疲れていたので、ベッドに潜り込んで目を閉じた。
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ドリーム - シルバーウルフさん» しばらく考えてみたのですが、私には少し難しそうです。折角考えて頂いて申し訳ないのですが、色々と諸事情があるため、そのお話は書けなさそうです。すみませんm(__)mこんな事言っておいてなんですが、これからも読んでいただけると幸いです。 (2021年2月11日 16時) (レス) id: c19869b9be (このIDを非表示/違反報告)
ドリーム - シルバーウルフさん» リクエストありがとうございます!もし万が一他の方のリクエストがあれば、そちらも見て考えたいと思います! (2020年12月25日 21時) (レス) id: c574f6dd30 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿の時は言葉を喋る。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ネコの時の姿は白銀色の毛並みの猫だから、人間の姿の時も白銀色のケモ耳と尻尾がある。名前がないため善逸に名前を付けてもらう。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿にもなれるけど、、、ケモ耳と尻尾がある人間の姿。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドリーム | 作成日時:2020年9月20日 14時