参拾壱話 ページ33
「不死川さん、勝手な真似をしないで下さい。」
しのぶさんは静かに立ち上がり、光が無くなった瞳で風柱様を見つめた。音がいつもより低い。
「風柱様、しのぶさんの言う通りですよ。」
立ち上がって軽く風柱様を睨んだ。が、風柱様は無視して刀を抜いた。そして箱に刀を突き刺す。
「ンン〜!」
「禰豆子〜!!!」
いくら柱だからと言って、何をしても良い訳では無い。禰豆子ちゃんからは優しい、人間に近い音がする。ただの鬼なんかじゃない。それに、身分上私が下だとしても、無視する事は無いだろう。私の怒りは頂点に達した。
「風柱様...いい加減にして下さい。」
「アアアアアァァァァァ!」
私が言うのと同時に、炭治郎君が背後から飛び出してきた。そして高く飛び上がり、風柱様に頭突きを食らわせる。そして二人は地面に倒れた。
「「お館様の御成です。」」
全く気付かなかったが、お館様のお屋敷の縁側に、最終戦別の時の女の子二人が居た。すると、後ろの障子が開き、お館様がいらっしゃった。私は急いで膝まづいて、隣に居る炭治郎君の様子を見た。風柱様に頭を地面に押さえつけられている。
「おはよう、皆。晴れているけど、空は青いのかな?顔ぶれが変わっていなくて安心したよ。」
「お館様につかれましても、御壮健で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます。」
誰にも気付かれないように手を伸ばし、横目で見ながら風柱様の手を掴んだ。
「ありがとう、実弥。ところで、炭治郎と禰豆子の事だけど、皆はどう思う?」
必死に風柱様の手をどかそうとするも、びくともしない事に焦りと力不足を感じた。
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ドリーム - シルバーウルフさん» しばらく考えてみたのですが、私には少し難しそうです。折角考えて頂いて申し訳ないのですが、色々と諸事情があるため、そのお話は書けなさそうです。すみませんm(__)mこんな事言っておいてなんですが、これからも読んでいただけると幸いです。 (2021年2月11日 16時) (レス) id: c19869b9be (このIDを非表示/違反報告)
ドリーム - シルバーウルフさん» リクエストありがとうございます!もし万が一他の方のリクエストがあれば、そちらも見て考えたいと思います! (2020年12月25日 21時) (レス) id: c574f6dd30 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿の時は言葉を喋る。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ネコの時の姿は白銀色の毛並みの猫だから、人間の姿の時も白銀色のケモ耳と尻尾がある。名前がないため善逸に名前を付けてもらう。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿にもなれるけど、、、ケモ耳と尻尾がある人間の姿。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドリーム | 作成日時:2020年9月20日 14時