参拾話 ページ32
「...きろ...起きろ！」
男の人の声が聞こえて、はっと目を覚ます。青空が虚しいぐらいに広がっていて、朝になっている事に気が付くが、それと同時に、後ろ手に縛られている事にも気付いた。
「起きましたね、A。」
その一言で、顔から血の気が引けるのを感じた。しかも、しのぶさんの周りには、柱の方が何人か居た。圧迫感を感じ、座ったまま少し後ずさりすると、足先に何かが当たった。
「炭治郎君！」
「ん...A！？」
一人ではない事に安心しつつも、まずい事になっているのは分かる。
「派手にやらかしたな、A。鬼を連れた隊員を庇うとはな。」
「師範！聞いて下さい！炭治郎君の連れてる鬼は、人を襲ったりしません！信じて下さい！」
そう必死に訴えると同時に、上の方から声が聞こえてきた。
「宇随の継子だからって、特別扱いされる訳ではないだろう。Aが噓をついていたらどうする？俺は信用しない。」
「うむ、俺も同感だ！」
「南無阿弥陀仏...哀れな子供だ。...生きている事自体が可哀想だ。」
言葉が槍のように容赦なく突き刺さってきて、泣いてしまいそうになる。
「まあ、皆さん落ち着いて下さい。鬼を連れているのはAではありませんし、本人に話を聞きましょう。なぜ鬼を連れていたのですか？竈門炭治郎君。」
そこにしのぶさんが口を挟んでくれて、今にも溢れ出しそうな涙をこらえた。
「禰豆子は俺の...ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」
「これを飲んで下さい。鎮痛薬が入っているので、少しは楽になりますよ。」
炭治郎君は笑顔を浮かべるしのぶさんを一瞬見つめて、少し躊躇いながらも瓢箪の容器の中身を飲んだ。飲み終えると、少し息を整えてから炭治郎君は説明を始めた。
「禰豆子は俺の妹なんです！鬼だけど、禰豆子は二年間人を襲ったりしてない！」
「鬼を連れた馬鹿隊員ってのはそいつかい？」
意地悪い笑みを浮かべながら近付いて来たのは、風柱様だった。風柱様は、右手に軽々と禰豆子ちゃんの入っている箱を持っていた。
「風柱様...その箱を今すぐ手放して下さい。」
「久しぶりだなァ、A。」
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ドリーム - シルバーウルフさん» しばらく考えてみたのですが、私には少し難しそうです。折角考えて頂いて申し訳ないのですが、色々と諸事情があるため、そのお話は書けなさそうです。すみませんm(__)mこんな事言っておいてなんですが、これからも読んでいただけると幸いです。 (2021年2月11日 16時) (
レス) id: c19869b9be (このIDを非表示/違反報告)
ドリーム - シルバーウルフさん» リクエストありがとうございます！もし万が一他の方のリクエストがあれば、そちらも見て考えたいと思います！ (2020年12月25日 21時) (レス) id: c574f6dd30 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿の時は言葉を喋る。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ネコの時の姿は白銀色の毛並みの猫だから、人間の姿の時も白銀色のケモ耳と尻尾がある。名前がないため善逸に名前を付けてもらう。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿にもなれるけど、、、ケモ耳と尻尾がある人間の姿。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドリーム | 作成日時：2020年9月20日 14時
