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弐拾玖話 ページ31

しばらくの沈黙が流れる。空気がとても重苦しく感じる。とその時、何かが勢い良く飛び込んできて、さっと避ける。

「冨岡さん、なぜ鬼をかばったのですか?」

蝶の羽音のようなぱたぱたとした音に、丁寧な敬語、蝶の羽織。正体は見なくとも分かった。

分かりやすく動揺している炭治郎君に、怪しげな顔をしたしのぶさんが話し掛ける。

「ぼく。ぼくが連れているのは鬼ですよ。危ないですから、離れて下さい。」

「違う!...いや、違くないけど...禰豆子は俺の妹なんだ!禰豆子は人を食ったりしない!」

今度はしのぶさんは、真っ黒なオーラを醸し出して言った。

「あら、可哀想に。妹さんは、鬼になってしまったんですね。では...苦しまないよう、優しい毒で殺してあげましょうね。」

「走って逃げろ。走れなくても根性で走れ。」

私は禰豆子ちゃんを抱えて炭治郎君に声を掛けた。

「逃げるよ!」

炭治郎君が頷いたのを見て、走り出した。暗い山道を通るのは不安だが、今はそんな事を言っている場合ではない。一心不乱にかけ続けていると、後ろから微かに音が聞こえた。それは私に攻撃してきて、それを咄嗟に避けた。

「カナヲちゃん!?」

「A?何で鬼を連れてるの?」

カナヲちゃんはいつもの笑顔で聞いてきた。けれどその笑顔がかえって怖い。

「禰豆子ちゃん...この鬼は、炭治郎君の妹で、人を食べないの!」

そう言ったにもかかわらず、カナヲちゃんは刀を静かに抜いた。

「炭治郎君、カナヲちゃんは私が相手してるから、はやく逃げて!」

全力で叫んだその時、首に電流が走るような痛みが流れて、意識が薄れていく。

「カアァ!炭治郎トA、鬼ノ禰豆子ヲ連レテイケ!連レテイケ!」

「Aってこいつか?」

「こいつって...音柱様の継子よ。」

最後に聞こえたのは、カナヲちゃんの鎹鴉の鳴き声と、隠の人達の話し声だった。

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ドリーム - シルバーウルフさん» しばらく考えてみたのですが、私には少し難しそうです。折角考えて頂いて申し訳ないのですが、色々と諸事情があるため、そのお話は書けなさそうです。すみませんm(__)mこんな事言っておいてなんですが、これからも読んでいただけると幸いです。 (2021年2月11日 16時) (レス) id: c19869b9be (このIDを非表示/違反報告)
ドリーム - シルバーウルフさん» リクエストありがとうございます!もし万が一他の方のリクエストがあれば、そちらも見て考えたいと思います! (2020年12月25日 21時) (レス) id: c574f6dd30 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿の時は言葉を喋る。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ネコの時の姿は白銀色の毛並みの猫だから、人間の姿の時も白銀色のケモ耳と尻尾がある。名前がないため善逸に名前を付けてもらう。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿にもなれるけど、、、ケモ耳と尻尾がある人間の姿。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドリーム | 作成日時:2020年9月20日 14時

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