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弐拾話 ページ22

でも、そこから出てきたのはおぞましい鬼ではなく、竹筒を加えた女の子だった。私と同じくらいの年に見える。しかも、とても可愛い。この子が鬼だと言われても普通の人なら気付かないだろう。

「炭治郎...」

と、後ろから善逸君の低い声が聞こえてきた。ぴりぴりと電流のような音が聞こえるという事は、怒っているのだろう。

「良い御身分だなァ!そんな可愛い女の子と毎日きゃっきゃうふふしてたのか!?俺はそんな事の為に守ったんじゃない!!!俺の流した血を返せェェェ!!!」

刀を鞘から抜いて炭治郎君に斬り掛かる善逸君。私は必死にそれを食い止めようと、善逸君の腕にしがみつく。

「善逸君、落ち着いて!」

でも、力が強すぎて振り払われてしまう。善逸君が炭治郎君を追いかけ、私が善逸君を追いかける鬼ごっこが始まった。

「善逸!止めろおぉぉぉ!!!」



「ねーずーこーちゃん!」

夜が明けて、辺りが明るくなる。私は善逸君の声で起きた。

「禰豆子ちゃ〜ん!」

善逸君は禰豆子ちゃんを追いかけだした。炭治郎君と伊之助君は、どこかへ行ってしまったのか居ない。何とか逃げ切った様子の禰豆子ちゃん。

「あ!Aちゃんも起きたの?おはよう!」

でも代わりに私が捕まってしまった。腕を絡ませて、抱きついてくる。

「神様、可愛いAちゃんと禰豆子ちゃんと一緒に居られて俺は幸せだよ!俺、もう死んでも良い。」

そこへ、炭治郎君が戻って来る。

「善逸、何してる?!嫁入り前の女の子に抱きつくなんて...」

嫁入り後の女の子に抱きついたらそれはそれで問題だよ...

炭治郎君は善逸君を私から引き離してくれた。すると突然、彩華が窓から入って来て、こう告げた。

「カアァ!カアァ!那田蜘蛛山ニ行ケ!那田蜘蛛山ニ行ケ!カアァ!」

私達はすぐに準備をした。隊服を着て、師範から貰った髪飾りを付ける。一つ深呼吸をして言った。

「行こう、那田蜘蛛山に。」

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ドリーム - シルバーウルフさん» しばらく考えてみたのですが、私には少し難しそうです。折角考えて頂いて申し訳ないのですが、色々と諸事情があるため、そのお話は書けなさそうです。すみませんm(__)mこんな事言っておいてなんですが、これからも読んでいただけると幸いです。 (2021年2月11日 16時) (レス) id: c19869b9be (このIDを非表示/違反報告)
ドリーム - シルバーウルフさん» リクエストありがとうございます!もし万が一他の方のリクエストがあれば、そちらも見て考えたいと思います! (2020年12月25日 21時) (レス) id: c574f6dd30 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿の時は言葉を喋る。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ネコの時の姿は白銀色の毛並みの猫だから、人間の姿の時も白銀色のケモ耳と尻尾がある。名前がないため善逸に名前を付けてもらう。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿にもなれるけど、、、ケモ耳と尻尾がある人間の姿。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドリーム | 作成日時:2020年9月20日 14時

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