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拾伍話 ページ18

ばんっと大きな音を立てて玄関の扉が開いた...と言うよりかは壊れた。猪頭の怪物が飛び出してくる。

「ギャアアアァァァ!化け猪!」

「鬼の気配がするなぁ。」

確かに言われてみれば、人間ではない何かの音がする。

「あ!今声聞いて思い出した!あいつ、誰よりも早く入山して、誰よりも早く下山した、六人目の合格者だ!」

「見つけた!」

突然言ってその怪物はさっきの箱に向かって走っていった。もしや、あの箱に鬼が入っているのだろうか?そっと刀を鞘から抜く。それとほぼ同時に、怪物が刀を振り上げた。

「やめろ!」

「なんだてめぇ?」

善逸君が箱をかばう。何か大事なものでも入っているのかと思いながらも声を掛ける。

「善逸君、その箱に鬼が居るかもしれない!危ないから、早くこっちに...」

「この箱には、炭治郎の大事なものが入ってるんだ!」

私が声を掛けても箱から全く離れない。

「刀を抜いて戦え!この弱味噌がぁ!」

そう言うなり怪物は善逸君を蹴飛ばした。そしてその怪物は再び箱に向かったが、善逸君が足を掴んで引き留めた。確かにその箱には鬼がいるはずだ。でも、なぜか善逸君はその箱をかばっている。

「邪魔だ!離せ!」

怪物は善逸君の顔面を蹴った。私の中で何かがぷつんと切れる。私は立ち上がった怪物に手刀を入れた。怪物は、一瞬動かなくなった後ゆっくりと地面に倒れた。

「善逸君、大丈夫?」

「あいつ、死んだの...?」

善逸君の鼻から出ている鼻血を拭き取る。

「ううん、気絶しただけ。それより善逸君、あの箱に鬼が居るのに、何で守ったの?」

手当をしながら理由を聞く。何か理由があるはずだ。

「善逸!?どうしたんだ?!」

その時、背後からあの耳飾りを付けた男の子が来た。

「炭治郎、俺、守ったよ。これ、命よりも大切なものって言ってたから。」

善逸君が己の身を呈してまであの箱を守った理由が分かった。でも、まだ一つ疑問がある。なぜ炭治郎君は鬼を連れているのか。けれど、その時は触れない事にした。

「えっと...炭治郎君?最終戦別の時も居たよね?よろしくね!」

「はい、よろしくお願いします!」

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ドリーム - シルバーウルフさん» しばらく考えてみたのですが、私には少し難しそうです。折角考えて頂いて申し訳ないのですが、色々と諸事情があるため、そのお話は書けなさそうです。すみませんm(__)mこんな事言っておいてなんですが、これからも読んでいただけると幸いです。 (2021年2月11日 16時) (レス) id: c19869b9be (このIDを非表示/違反報告)
ドリーム - シルバーウルフさん» リクエストありがとうございます!もし万が一他の方のリクエストがあれば、そちらも見て考えたいと思います! (2020年12月25日 21時) (レス) id: c574f6dd30 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿の時は言葉を喋る。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ネコの時の姿は白銀色の毛並みの猫だから、人間の姿の時も白銀色のケモ耳と尻尾がある。名前がないため善逸に名前を付けてもらう。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿にもなれるけど、、、ケモ耳と尻尾がある人間の姿。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドリーム | 作成日時:2020年9月20日 14時

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