拾壱話 ページ13
闇のカーペットが敷かれた空、それを照らす月と星。月はいつもより一層切なく見えて、星は泣いているように見えた。今の私みたいに。
「お兄ちゃん...会いたいよぉ...」
私とお兄ちゃんがもしもお母さんに捨てられて無かったら、あの家族みたいに幸せに暮らせてたんだろうな。
次から次へと涙が零れていく。思わずその場に座り込んだ。
お母さんも、泣き虫で弱虫でドジで、何の才能も無い私を育てるのは、大変だったんだろうな。
そんな事を考える度、私が悪いのかもしれないとさえ思う。さらにこんな消極的な自分が嫌だと、私の悪いところだけが渦巻いている。私みたいにドジだけど優しいお兄ちゃん、何の役にも立たない私。その違いがますます目立つ。
「ごめんね...お兄ちゃん。.....全部全部、私が悪かったんだよね。」
あの時あの瞬間、もっと私が強ければ、もう少し冷静な性格だったら、こんな事にはなってなかったはずなのに。思うだけじゃどうにもならないけど、非力な私にはそれしか出来ない。
「おい、こんなとこで地味に座り込んでどうした？」
「師範...」
わっと涙が私の目から溢れる。ほら、こういう風に少しでも辛い事とか苦しい事があると泣いてしまうんだ。
「何泣いてんだよ。ほら、立て。約束しただろ？」
師範が私に手を差し伸べてくれる。
「しましたけど...泣かないなんて無茶です。」
師範は、私の親みたいに私を見捨てたりはしなかった。師範は、いつも笑っていて欲しいと言ってくれた。
「でも、その分笑いますから。」
師範に笑って見せる。すると、師範がいきなり走り出した。
「ついて来いよ。」
「はい！」
元気に返事して、明るい夜道へと走り出した。
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ドリーム - シルバーウルフさん» しばらく考えてみたのですが、私には少し難しそうです。折角考えて頂いて申し訳ないのですが、色々と諸事情があるため、そのお話は書けなさそうです。すみませんm(__)mこんな事言っておいてなんですが、これからも読んでいただけると幸いです。 (2021年2月11日 16時) (
レス) id: c19869b9be (このIDを非表示/違反報告)
ドリーム - シルバーウルフさん» リクエストありがとうございます！もし万が一他の方のリクエストがあれば、そちらも見て考えたいと思います！ (2020年12月25日 21時) (レス) id: c574f6dd30 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿の時は言葉を喋る。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ネコの時の姿は白銀色の毛並みの猫だから、人間の姿の時も白銀色のケモ耳と尻尾がある。名前がないため善逸に名前を付けてもらう。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿にもなれるけど、、、ケモ耳と尻尾がある人間の姿。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドリーム | 作成日時：2020年9月20日 14時
