【銀魂】叶わないから観ています【山崎】

観察二 ページ3

観察を続けるに当たって大切なのは、
『いかに相手の行動を観るか』である。
相手の行動を見落とさないために
どうすればいいのか、ということだ。
そのための装備と心構え。
今日の”会議”の議題はそれだ。

「やっぱり相手を愛する気持ちよ！それに限るわ！」

さっちゃんはさらさらの
紫髪をなびかせて語る。
うむ、と近藤さんが頷く傍らで、
私は口を開いた。

「確かに、相手を愛する気持ちは大切だけど……心構えで言うなら、相手の幸せを願う気持ちも大切でしょう」

言われればそうね…と
さっちゃんは納得してくれた。
近藤さんは何処か嬉しそうに笑う。

「流石石城、考えさせられるな」

三人で微笑みを交したあと、
ふとさっちゃんが呟いた。
それに近藤さんも続く。

「あ、そろそろ銀さんが出掛ける時間ね。」

「そろそろお妙さんの仕事が終わる頃だな。」

私も体内時計を感じ、
そろそろ山崎さんが買い出しに
行く時間だなと思う。

「良い頃合いだし、今日はこれでお開きにしましょうか」

「そうね、次は良い報告をできるように頑張るわ！」

「じゃあ、また来月だな！」

毎月真選組の屯所で開かれる『護衛会議』。
ここで話し合うのは、私の楽しみの一つでもある。

今日も楽しかった、と、
私は笑顔を溢して部屋を出たのだった。

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