#番外編 夏祭り ページ9
※山内君と付き合ってる設定
「…夏祭り、ですか？」
井「そ。近くでやってるみたいだし、行ってみれば？」
「…でも…行ったことも無いですし、仕事も終わってませんし…」
井「だーいじょうぶだよ。忍足君の仕事、ほぼ終わってるしさ。」
息抜き程度に山内君と行ってきなよ、と言われ、一緒に行くことになった。
「…祭りって、眩しいですね。」
山「…まぁ、出店が多いからな。なんか食うか？」
「そもそも、何が売っているのかも分からないです…人も多いですし…」
山「それもそうか、じゃあゆっくり回るか。」
そう言うと、山内は忍足に手を差し出した。
「…？」
山「はぐれたら困んだよ。ほら、手貸せ。」
忍足はおそるおそる手を出した。
山内はその手を優しく包み、手を引いて歩き出した。
忍足の目には新しいものばかりが目に入っている。
「…山内さん、あれ。」
忍足が指さしたのは、綿菓子だった。
山「あぁ、綿菓子か。食いたいのか？」
「…すごくふわふわしてそう…」
山「なら買いにいくか。」
綿菓子が売っている出店まで歩いた。
山「おじさん、わたあめ一つ。」
あいよっ、と店主は言った。
店「それにしても兄ちゃん、いい女の子連れてんねぇ！もしかして彼女かい？」
そう聞かれたのが恥ずかしく、俯いてしまう。
山「そうですよ。すごく可愛いでしょ？自慢の彼女ですよ。」
平然と言う山内。
店「お熱いねぇ！一個おまけでつけてやるよ！」
山「ありがとうございます。」
そう言い、綿菓子を二つもらった。
「…甘い、おいしい。」
山「綿菓子なんて久々に食べたな。」
「と言うより山内さん。何でおじさんにあんなこと平然と言えるんですか。」
山「ん？あぁ、平然も何も、思ったことを言ってるだけだ。」
「……」
かぁぁ、と忍足の頬が一気に赤くなる。
山「お前、もしかして…照れてるのか？」
山内は、忍足の顔を覗き込もうとする。
「…見ないでください。恥ずかしいです。」
山「そんな顔覆ってると、綿菓子溶けるぞ？」
「…えぇ、嘘でしょ。先に言ってくださ、」
山「冗談に決まってるだろ、バーカ。」
指で額を軽くつつかれる。
「…山内さんの馬鹿。」
山「なぁ、一回だけ下の名前で呼んでみてくれ。」
「…徹、さん？…やっぱり恥ずかし…」
山「…これだから天然は…」
さり気なく頭を抱えた。
そして、
山「…二人の時は下の名前で呼べよ…約束な？」
この日は、忘れられない思い出になった。
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kusune(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月21日 6時) (
レス) id: 8029859771 (このIDを非表示/違反報告)
知沙(プロフ) - 楽しく見させてもらっています。小田切さんと女子トークしてるところとか読んで見たいです。これからも頑張ってください (2018年8月22日 21時) (レス) id: 0f537105a8 (このIDを非表示/違反報告)
知沙(プロフ) - 楽しく見させてもらっています。小田切さんと女子トークしてるところとか読んで見たいです。これからも頑張ってくださいp(^-^)q (2018年8月22日 21時) (レス) id: 0f537105a8 (このIDを非表示/違反報告)
莉南 - いつも楽しく見させてもらっています！ネタとして提案なんですけど田村さんの死で悲しみに暮れている主人公を山内くんが助ける(慰める)シーンとかどうでしょうか？ これからも頑張ってください！ (2018年8月22日 2時) (レス) id: f108a71a78 (このIDを非表示/違反報告)
衿豪(プロフ) - レイさん» コメントありがとうございます！岡崎くんとの絡みですね！時間は少々掛かりますが、頑張って書かせて頂きたいと思います！ (2018年8月15日 20時) (レス) id: c5415b57d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衿豪 | 作成日時：2018年7月27日 17時
