#０７ ページ7
晃「…アンタら、何者だ？」
井「あー、警察じゃないから安心して。」
井沢は冷静に物を言った。
井「というより、子供に暴力振るって楽しいの？」
晃「何を言っているんだ…？俺がどこに暴力を振るった証拠があるんだ？」
はぁ、と井沢はため息をついた。
井「まず、忍足君と貴方は肉親関係でしょ？で、俺たちが来たときに血が付着した包丁を持っていた。違う？」
晃道は黙りきったままである。
晃「こいつが…完璧にならないから、いけないんだ…」
井「一つ質問、貴方の求める完璧って何なの？」
晃「それは勿論、文武両道で余計な感情を捨て、学年、校内一位は当たり前。そして親のいう事を聞く！それが一番の理想だ！」
井「…余計な感情ってなんですか？」
その発言から、井沢の怒りが分かる。
晃「喜怒哀楽の基礎感情から、友情、愛、恋、学力の邪魔になるものはいらないんだよ。」
井沢は、ちらりとAの方を見る。
井「じゃあ最後に、貴方にとって娘とはなんですか？」
晃「無論、家を建たせるための道具さ。」
山「…最ッ低だな。」
今まで何も発しなかった山内が口を開いた。
山「今頃の高校生って、自由にさせているくらいが丁度いいんじゃないんですか。」
井「山内君、」
井沢が止めに入るも、山内は止まらなかった。
山「それなのに、アンタはこいつから自由と感情を奪った…！最低な奴だっ！」
井「山内君、一回落ち着いて。ここからは俺がやるから、病院連れてって。」
山「…分かりました。」
山内は、忍足を優しく抱えその場を後にした。
井「晃道さん、貴方は根本から間違っている。」
井沢は冷静にそう言い放った。
井「自分の思い通りに動かすために虐待をする。それは忍足くんの人権を奪っているに過ぎないんです。」
晃「だからどうした？あいつの人権を奪ったところで役立たずだ、何もかわりゃしねぇよ。」
まるで嘲笑い、見下すような目で晃道は、井沢を見ていた。
晃道がそう言った瞬間、井沢は晃道の胸倉をつかんで壁に押し付けた。
井「あの子の意思を、アンタが決めてどうするんだっ！」
井沢は怒りの声を上げた。
井「役立たず？違うだろっ！そのレッテルは、アンタがあの子に貼り付けた言い訳だっ！」
井「役に立たない人間なんてこの世には、一人もいないっ！あんたはそれを自分のいいようにはき違えているだけだっ！」
井「あの子は、自分の生き場所を探してるんだ！それをアンタが指図するんじゃねぇ！」
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kusune(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月21日 6時) (
レス) id: 8029859771 (このIDを非表示/違反報告)
知沙(プロフ) - 楽しく見させてもらっています。小田切さんと女子トークしてるところとか読んで見たいです。これからも頑張ってください (2018年8月22日 21時) (レス) id: 0f537105a8 (このIDを非表示/違反報告)
知沙(プロフ) - 楽しく見させてもらっています。小田切さんと女子トークしてるところとか読んで見たいです。これからも頑張ってくださいp(^-^)q (2018年8月22日 21時) (レス) id: 0f537105a8 (このIDを非表示/違反報告)
莉南 - いつも楽しく見させてもらっています！ネタとして提案なんですけど田村さんの死で悲しみに暮れている主人公を山内くんが助ける(慰める)シーンとかどうでしょうか？ これからも頑張ってください！ (2018年8月22日 2時) (レス) id: f108a71a78 (このIDを非表示/違反報告)
衿豪(プロフ) - レイさん» コメントありがとうございます！岡崎くんとの絡みですね！時間は少々掛かりますが、頑張って書かせて頂きたいと思います！ (2018年8月15日 20時) (レス) id: c5415b57d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衿豪 | 作成日時：2018年7月27日 17時
