#０６ ページ6
忍足は、自分の生家にたどり着いた。
瀧優斗がいる場所は、日々聞こえる声の場所で分かった。
「…あった。地下室。」
鍵は開いていた。
「…優斗くん。」
瀧「……ぅ…せん、せ？」
「…そう、先生だよ。今から逃げよう。」
瀧「でもっ、おじさんに怒られる…」
「おじさんは今いないよ。外に、先生のお友達がいるから、その人のいう事聞いてね。」
瀧「…うん！」
晃道が帰るまでに、少年を助けた。
地上へ上がる階段を駆け上がる。
其処には、既に憎たらしい親がかえっていた。
晃「…あ〜、なんだお前か。高校はどうした。」
「辞めた。あんな進学馬鹿と飲んだくれのアンタの所に帰るのが苦痛。」
晃「お前よぉ…ここまでこれたのは誰のおかげだと思ってんだ？」
「少なくともアンタの御蔭じゃないわ。」
晃「ガキがなめた口ききやがって…！」
晃道は拳を振りかざすが、あっけなく躱す。
「弱いやつにしか手を出せないアンタみたいな輩に言われる筋合いはない。」
晃「ほぉ…可笑しい事言うじゃねぇか。空手に合気道が通じるかな…！」
晃道はすかさず攻撃をしようとするが、Aはそれを流す。
井『忍足君、今から山内君とそっちに向かう！』
一報が入った隙に、晃道が腹に拳を入れた。
「ぐあ”っ…」
痛みに耐えきれず、Aはしゃがみ込む。
休む隙を与えないように、髪を掴み顔を上げさせ、殴った。
立ち上がろうとするAに晃道はすかさず蹴りを入れる。
そして、Aの片腕を何度も踏みつけた。
「あ”あ”っ！！！！！」
バキッ、と鈍い音がした
晃道は、Aの片腕の骨を折ったのだ。
井『忍足君？応答して、忍足君！』
晃「ほらほらぁ！さっきまでの勢いはどうしたぁ！」
Aの身体はもう崩壊寸前。
至る所から内出血をし、口の端からは血が出ている。
そして晃道は傍らにあった包丁を手に取り、Aに向ける。
下の階から物音がする。
恐らく、井沢と山内が来たのだろう。
あと、もう少しだ、耐えきれ。と自分に言い聞かせる。
「…未成年に手を出すなんて最低ね。」
晃「あぁ？お前が完璧な人材になれねぇのが駄目なんだよ！」
声を荒げ、晃道はAに向かって包丁を刺した。
「ぐっ……」
その包丁を抜いたと同時に、井沢と山内が部屋に入って来た。
山「忍足っ！大丈夫かっ！忍足っ！」
山内はAに声をかけ続ける。
井「…」
井沢はAを見てから、晃道と静かに向き合った。
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kusune(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月21日 6時) (
レス) id: 8029859771 (このIDを非表示/違反報告)
知沙(プロフ) - 楽しく見させてもらっています。小田切さんと女子トークしてるところとか読んで見たいです。これからも頑張ってください (2018年8月22日 21時) (レス) id: 0f537105a8 (このIDを非表示/違反報告)
知沙(プロフ) - 楽しく見させてもらっています。小田切さんと女子トークしてるところとか読んで見たいです。これからも頑張ってくださいp(^-^)q (2018年8月22日 21時) (レス) id: 0f537105a8 (このIDを非表示/違反報告)
莉南 - いつも楽しく見させてもらっています！ネタとして提案なんですけど田村さんの死で悲しみに暮れている主人公を山内くんが助ける(慰める)シーンとかどうでしょうか？ これからも頑張ってください！ (2018年8月22日 2時) (レス) id: f108a71a78 (このIDを非表示/違反報告)
衿豪(プロフ) - レイさん» コメントありがとうございます！岡崎くんとの絡みですね！時間は少々掛かりますが、頑張って書かせて頂きたいと思います！ (2018年8月15日 20時) (レス) id: c5415b57d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衿豪 | 作成日時：2018年7月27日 17時
