≪Fischer`s≫ こちら、Fischier`s支部です。 【シルクロード】

十四話「とある二人の心情」 ページ15

シルクside

シ「好きって１０回言って？」

好奇心とダメもとで賭けてみたこの問題。

貴「シルクのにーさんとシルク。」

酔っているせいなのか、

それともAの本心なのか。

頭の回転が追い付かないぐらい、俺の頭は混乱していた。

マ「…さーてシルク君。告白はいつするのかな？」ﾆﾖﾆﾖ

いまここで言うかマサイ。

シ「…マジかよ…」

内心、心が飛び跳ねそうなぐらいうれしい。

覚悟は決めたはずなのに、心が揺れ動いている。

動揺か、それとも…





モトキside



貴「シルクのにーさんとシルク。」

言われた。

いや、Aが言った現実を受け止めたくないだけか。

自分でもどっちか分からなくなる。

やっぱり、

俺じゃダメだったんだ。

祝福すべきなんだろうが、

正直、喜べない。

何年間も好きだった相手に、

自分じゃない名前出されて喜ぶ奴なんて早々いない。

あぁ…くっそ

俺じゃダメなのかよ。

頼むから、

シルクじゃなくて、俺に惚れてよ。

なんて言葉、言える訳ないけど。

もっと早く告白しておけば

こんな結末にならなかったんじゃないかって、

後悔してももう遅い。

シルク、

Aの事絶対泣かせんなよ。

もし泣かせたら…

A、奪いに行くから。

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