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不透明。 4 ページ5

「兄さんっ!!」


翔兄の車を急いで降り、病室へと向かった。
そこまで行くと、ハル兄といち兄、そして両親がいた。



「……なんでいんだよ。」
母「子供が事故起こしてこんなことになってるのに、心配しない親がいる?」
「うるせぇよッ!都合のいい時だけ親面すんじゃねぇッ!」


私は、動揺で声を荒げた。
必死に、兄が死ぬかもしれない恐怖から逃げ出そうとする衝動に駆られた。


父「そう言えばA、また警察に世話になったそうじゃないか。そろそろ改めたらどうだ?」
「改めるも糞も、お前等が原因なんだよッ!本当の親じゃねぇ癖にッ!」


TA「A、ちょっとあっち行こう?」
「…」
いち兄に手を引かれ、その場を後にした。



「…兄さん…」
TA「大丈夫だよ。あいつなら、Aを置いて死なないよ。」
「…そうだよね。」
TA「戻る?」
「うん。戻るよ。」



「…ハル兄…?翔兄…?」
帰ると、ハル兄と翔兄が立ち尽くしていた。




医「…Aさん、お兄さんは先程、ご臨終されました。」




声が出なかった。
それは、誰かに音を攫われたように残った。



「……冗談やめろよ。寝てるだけでしょ…ッ?なぁ!」
涙が止まらなかった。
受け入れたくない現実から目を背けたかった。




「…なんで、死んだんだよ…ッ!」
兄さんが死ぬくらいなら、私が代わりに死ねば良かった。









窓の外は、心模様を表すかのように



土砂降りの雨が降っていた。

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- こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2019年4月24日 19時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
nanami fumareo(プロフ) - すごく好きです! 尊人の小説この作品しかないので 読めて嬉しいです! これからも頑張ってください! (2019年3月27日 10時) (レス) id: 8a413228c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:衿豪 | 作成日時:2019年3月12日 20時

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