【今日から俺は！！】ツッパリの日常。 (ページ10)

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暴力教師vsツッパリー４ページ10

side Mitsuhasi

「…おいセンコー。あんま女なめてっと…殺すぞ。」

今まで、こいつの喧嘩は死ぬほど見てきた。

なんでだ、なんでこんなにも違和感があるんだ。

「威勢のいい餓鬼は嫌いじゃねぇ！」

やっば、剛田に手ぇ出される前に止めねぇと…！

『はーい！そこまでー！』

完全に仲裁に入った。

「三橋っ！止めんじゃねぇっ！」

『お前は止まらないかもしれねぇけど、俺には止める義務がある。』

俺はあいつの目をしっかりと見た。

明確に篭る殺意、そして何かに怯えたような目だった。

「椋木の下僕してるからかよ！？そんなくだらねぇ理由で…！」

『くだらなくねぇよ。』

俺は多分、アイツの知らないトーンで物を言ったんだろう。

Aの目は、一瞬にして怯えた目になった。

『男の喧嘩に、女は入るんじゃねぇ。黙って守られてろ。』

なかなか、自分でもクセェセリフ言ったな。

『理子、Aと袴田、連れてけ。ここは俺が遣る。』

拳を作り、関節をゴキゴキ鳴らす。

剛田をどう痛めつけてやろうか…

「俺の女に手ぇ出されたからには、俺も黙っちゃいねぇ。」

片桐か、やっぱりアイツ…

んな事はどうでもいい。

『おい片桐、一時休戦だ。こいつ遣るぞ。』

「あぁ、今は目の前のこいつをぶっ殺す。」

片桐がいりゃ、何とか互角になるだろう。

「餓鬼が二人に増えた所でだぁ！来いっ！」

「おらぁぁぁっ！」

『くたばれっ！』

横目でA達が保健室に行ったのを確認し

俺達は剛田をボコることにした。

『おい伊藤！お前もやれっ！』

「…あぁ！卑怯な野郎はぶっ飛ばしてやらぁ！」

伊藤も加わって、軽くリンチのように見えるかもしれない。

でも、割とこれで互角だったりする。

………………なぁ、A。

お前は、俺に何を隠してんだ…？