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暴力教師vsツッパリー3 ページ7

「…俺の女に何してんだ。先公。」

「…智司っ」

「おいおい、開久の頭が来たぞ…!」

周りが一気に騒めき出す。

『片桐さん、ちょっと待ってて下さい。』

下手に動けば、(人1)が血祭りになる。

剛田が行動を起こすまで、暫く様子を見る。

「…っオラぁ!」

「細いと思ったら、お前女かぁ!そうかそうか!」

不敵に笑いだす剛田。

『…(人1)っ!!避けてっ!!』

嫌な予感が的中し、私は声を上げた。

しかし、時すでに遅し。

「…いってぇ…!」

バリカンの刃で上半身の服が裂ける。

体の中心からは、血の華が咲いた。

元々、(人1)はサラシを巻いていた分軽傷だったのかもしれない。

だけど、アイツには死んでも片桐に言わない過去を思い出すかもしれない。

「さぁて、こいつをどう血祭りに…」

尻をついた(人1)に剛田の手が伸びる。

言葉より先に、体が動いた。

『…おいセンコー。あんま女なめてっと…殺すぞ。』

私と(人1)には、死んでも恋人に言いたくない過去を持っている。

お互い、知っている。

だからこそ、裏番でいるんだ。

「威勢のいい餓鬼は嫌いじゃねぇ!」

「はーい、そこまでー!」

『三橋っ!止めんじゃねぇっ!』

「お前は止まらないかもしれねぇけど、俺には止める義務がある。」

『椋木の下僕してるからかよ!?そんなくだらねぇ理由で…!』

「くだらなくねぇよ。」

その言葉を言う三橋は、私が知らない声のトーンだった。

「男の喧嘩に、女は入るんじゃねぇ。黙って守られてろ。」

その声に私は恐怖を感じた。

「理子、Aと袴田、連れてけ。ここは俺が遣る。」

関節をゴキゴキ、と鳴らす。

「三ちゃん…」

「俺の女に手ぇ出されたからには、俺も黙っちゃいねぇ。」

「おい片桐、一時休戦だ。こいつ遣るぞ。」

「あぁ、今は目の前のこいつをぶっ殺す。」

軟高の頭、開久の頭。

完全に敵に回せば生き残ることは出来ないだろう。

「…Aっ!(人1)連れて、保健室行くわよ!」

『でもっ!三橋がっ!』

「三ちゃんは絶対負けないわ。一番Aが知ってるでしょ?」

『…そうだね。ごめん。保健室に行って、手当しなきゃ!』

ごめんね理子、貴女にはまだ話したくないの。

私がスケバンになった本当の理由と、

(人1)が開久に入った理由。

いつかは言わないといけない時がくる。

でも、まだ言うわけにいかない。

約束したの。二人で。

『この過去は、言わないといけない時まで隠し通す。』

って

Another storyー大佐和の過去→←暴力教師vsツッパリー2



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設定タグ:今日から俺は!! , 片桐智司 , 三橋貴志   
作品ジャンル:ラブコメ
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みお(プロフ) - 続きとても気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2018年12月13日 1時) (レス) id: f97a2deb15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:衿豪 | 作成日時:2018年12月1日 21時

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