暴力教師vsツッパリー2 ページ6
「おい!軟高の裏番と開久の番人が揃ったぞ!」
「相手は剛田だ!こりゃ見ものだぜ!」
後ろのツッパリが野次を飛ばす。
「なぁ、剛田。俺達二人で遣るか、タイマン張るか、選べよ。」
見下して見る剛田の顔が滑稽で面白い。
「剛田先生…」
坂本が手招きし、何かを話している。
『なんだ?ビビってんのか!元ヤクザの剛田さんよぉ!』
「よっ!軟高の裏番!」
「こんなもんかぁ!軟高の先公はよぉ!」
二人で罵声を浴びせる。最高だ。
「…おい!開久の!タイマンだぁ、来い!」
やっぱり、予想道理だ。
二人でアイコンタクトを取り、作戦実行―
「…千葉最凶高校、なめんじゃねぇぞ!」
やっぱぴ馬鹿は拳で制裁でしょ!
「おいおいおい…!A、アイツ放っておいていいのかよ!?」
『だーいじょうぶだって!ちょっと二人には協力してもらうけど…』
「なになに?三橋くん気になっちゃう!」
『あのね……』
私は伊藤と三橋に耳打ちをする。
「おもしれぇじゃん、やってやろうぜ。」
二人は頷き、傍観する。
「おらぁ!こんなもんかよ!先公ぉ!」
完全に(人1)のペースに飲まれている。
「理子、ちょっと…」
ここまで来ればこっちのモン。
あとは理子に懸かってるんだ…!
「おいおいおい!大人が年下に負けて悔しくねーのか?だっせぇなぁ!」
「そんなんで生徒指導できんのか!」
『体はデカいのに、器はちいせぇのかぁ!』
私たちは嘲笑う。
「剛田先生、」
また坂本が何かを話している。
「おいおい!もう降参か?泣き入れろよ!」
ここまで順調だったのに、
「おらぁ!」
「…うおっ!あっぶねぇ!」
剛田がバリカンを持ち、(人1)に向かって振りかざした。
『おい!そんなの卑怯だろっ!』
「卑怯?いいや、違うな。」
そうして振りかざしたバリカンの刃が、(人1)の頬を掠めた。
「…ってぇ…やりやがったな!!」
「おらおらおらぁ!さっきまでの威勢はどうしたぁ!」
『(人1)っ!』
「落ち着け大佐和っ!」
伊藤が必死に止める、でも私は聞く耳を持たなかった。
「A、俺の後ろいろ。」
『なんでっ!もう(人1)はっ!』
「おらおら!逃げんじゃねぇよ!」
バリカンの刃で制服もボロボロ、所々血が滲んでいる。
「もうじき来るだろ、なぁ理子?」
「うんっ…!」
「てっめぇ…!開久なめんなっ!」
「はははっ!顔が傷だらけだなぁ!」
「…くっそ…っ!」
「…俺の女に何してんだ。先公。」
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みお(プロフ) - 続きとても気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2018年12月13日 1時) (レス) id: f97a2deb15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衿豪 | 作成日時:2018年12月1日 21時