午後は茶店でレスカでもー3 ページ4
side Hamada
半年ぐらいにA達とサテンに行く約束をした。
「何ニヤけてんだよ。気持ちわりぃ。」
『うるせぇ猛。俺の楽しみだ。』
「馴染みと、サテン行くんだと。」
智司には、誤解を生みたくねぇから最初から伝えた。
「…遅くなるのか」
「どうだろ、分からねぇや。」
京子の惚気話が始まったらもう遅くなるのは確実だ。
…回避してぇ。
「…終わったら、サテンで待ってろ。迎えに行く。」
『大丈夫だ。其処までヤワじゃねぇよ。』
「…そうか。楽しんでこいよ。」
『おう!また明日な!』
俺は心躍らせ、軟高へ向かった。
軟高で、Aの彼氏に絡まれた。
Aも大変なんだろうなきっと…
金髪野郎……
その後ろで京子と伊藤がイチャ付いてやがるし…
バカップルかよ…クッソ…
イチャイチャしやがって……
俺も智司とイチャつけたらな…
さっさと切り上げて、俺たちはサテンまで向かった。
勿論、京子の話は永遠と聞かされた。
出る頃には、もう日は暮れていた。
流石に、女一人で返すわけに行かねぇから、一緒に帰ろうと提案した。
でも、後ろから伊藤が来た時点で、三橋は来てるだろうと思った。
理子を送ろう、と思った。
「…(人1)」
「…智司、どうした?」
本当に迎えに来るなんぞ、思っていなかった。
「暗ぇから、迎えに来た。帰んぞ。」
『あぁ、じゃあな。理子、A。』
別れを告げ、帰り道を歩く。
…少し、京子たちが羨ましいと思った。
だから、自分から手を繋いでやった。
どうだ智司、意外だろ?照れるだろ?
一瞬、驚いた顔をしたが、ふっと微笑まれた。
…なんなんだよあいつ…殺す気か?
「…今日は積極的だな。何かあったか?」
『…うるせぇ。伊藤たちが羨ましかっただけだ。』
一気に恥ずかしくなり、顔を背けた。
馬鹿みてぇだ、自分が。
「…(人1)」
『…なんだ?智…』
振り向いた瞬間、唇に柔らかい感触があった。
目の前には智司の顔。
間違いねぇ、今俺は智司にキスされてんだ。
抵抗しようと、必死に押しのけようとするも、力じゃかなわなかった。
寧ろそれは、逆効果で、抱きしめられ、後頭部をがっしりと捕まれる。
「……俺も、これぐらいできるぞ。」
『…クソ智司…覚えとけよ…』
「仕返しが楽しみだ。」
『変な事考えんじゃねぇ!』
なんだかんだ言って、愛されてんだなぁ。俺。
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みお(プロフ) - 続きとても気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2018年12月13日 1時) (レス) id: f97a2deb15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衿豪 | 作成日時:2018年12月1日 21時