午後は茶店でレスカでもー2 ページ3
「…真っ暗だな。送ってく。」
『そんな〜!大丈夫だって!』
「んな訳ねぇだろ。この辺、輩多いからよ。」
「京ちゃーん!」
「伊藤さん!迎えに来てくれたの?」
「当たり前じゃん!京ちゃん一人で返すわけにいかないから…」
…本当にバカップル。
それに比べ、私たちドライ。すごく楽。
「…京子…女の顔じゃねぇか…」
やれやれ、とあきれてる(人1)も気づいちゃいないんだろうね。
アンタもすっごく女の顔してるよ。
「…(人1)」
「…智司、どうした?」
「暗ぇから、迎えに来た。帰んぞ。」
「あぁ、じゃあな。理子、A。」
手を振って帰る(人1)。
手を繋いで帰るあたりアンタは乙女だよ…
『私たちも帰ろっか!ね!理子!』
横を向いても理子は居なかった。
『あれ?理子?』
やっと理子を見つけたと思ったら、まさかの理子父登場。
あぁ、これは一人で帰るコースだ。
よし、早く帰ってご飯食べよう。
足早に商店街を通り過ぎ、公道に踏み出す瞬間だった。
「…おい、帰んぞ。」
『…み、つはし。』
制服じゃない三橋がそこに立っていた。
『なんで、ここに居るの?』
「暗ぇし、お前になんかあったら、俺、耐えられねぇから、迎えに来た。」
『何言って…私スケバンだよ?ある程度の事は…』
全てを言い終わる前に、三橋にキツく抱きしめられる。
「…俺が大切にしてる女に、触られたくもねぇんだよ。馬鹿か。」
顔は見えないけど、照れてるんだろうな。
「お前が思ってる以上に俺、惚れてるからな。」
『…っばぁぁぁか!!』
いつもそんな事言わないのに、一気に顔が熱くなる。
「おっ!照れてやんのー!わー!」
『うるせぇ!黙れ三橋!』
「はいはい、ほれ、手貸せ。」
すっ、と出された手に、私の手を置いた。
「A」
名前を呼ばれ、顔を上げると三橋の顔が間近にあった。
そして―
軽いリップ音が鳴った。
「…どーよ、俺様の不意打ちは」
『…腹立つ』
「そんな所も、好きなんだろ?」
『馬鹿、くそ金髪、くたばれ。』
「はぁぁ?チビ、貧乳が。」
『てめぇ表出やがれ。燃やしてやる。』
「きゃーー!怖いーー!」
…なんやかんや、平和です。
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みお(プロフ) - 続きとても気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2018年12月13日 1時) (レス) id: f97a2deb15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衿豪 | 作成日時:2018年12月1日 21時