検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:9,100 hit

片桐家にお泊りっ!−1 ページ19

side Hamada

Aと別れ、智司との待ち合わせ場所に向かう。

しかし運が悪かったのか、突然に雨が降り出した。

『やっば、雨かよ…!』

俺は急いで待ち合わせ場所に向かって走った。

『悪ぃ智司!待ったか!?』

「…さっき来たばっかりだ。」

傘をさして、佇む智司が居た。

「お前、傘どうした。」

『あ〜、持ってなかったから走ってきた。』

「馬鹿だろお前、カッター透けてるぞ。」

『はっ!?嘘だろ!?』

「…本当に、馬鹿だろ。」

『うるせぇ!早く家行くぞ。』

「あぁ、行くか。」

智司は微かに微笑み、手を繋いで歩いた。

「おら、着いたぞ。」

『…お邪魔します。』

誰もいないのか、とても静かだった。

『…智司、親は?』

「今日仕事でいねぇよ。」

『そっか…』

「そんな事より、お前風呂入れ。風邪引くぞ。」

『おう、お先に失礼します。』

智司が沸かしてくれた風呂に入った。

……あったけぇ。

「おい、着替えここに置いとくぞ。」

『あぁ、ありがとうな。』

体の芯まで温まってから俺は風呂を上がった。

『智司、風呂上がった。』

「あぁ、適当にくつろいでくれ。」

そう言って智司は風呂へ向かった。

智司の部屋は至ってシンプルだった。

白黒基調で、必要最低限の物以外何もなかった。

『……あ。』

俺が初めてあげたプレゼントのネックレス。

付けてねぇけど、大切に置いてくれてるんだな。

「……何見てんだ。」

『うぉっ、智司か…って上の服着ろっ!』

風呂上がりで暑いのは分かる。

目のやり場がないんだ気づけ。

「…おら、これでいいか?」

上を着て、俺の隣へ腰掛ける。

『…智司、前髪長いんだな。』

「切るのもめんどくせぇからな。」

『俺は下ろしてる方が好きだ。』

「お前の前以外で下ろす気ねぇよ。」

『知ってる。』

智司の前髪を弄る。

「…お前、また開けたのか。」

耳を触りながらそう言う。

『あー、うん。開けた。』

「何個目だ?」

『えーっと10個目。』

「痛くないのか?」

『慣れちった。あ、智司も開ける?』

俺は智司の耳を触りながら言う。

「…お前と同じ場所なら、構わねぇよ。」

…デレ期かよぉぉぉぉ!?

『消しゴムと安全ピンあれば開けれるぞ。』

まぁ、持ってるんだよ!!

「……開ける。」

『氷で耳ひやしてろ。そこからだ。』

智司が氷で冷やしてる間、準備は進む。

『開けるぞ。』

「あぁ。」

まぁ、事は一瞬で終わるもので。

『空いたぞ。』

そう言って手鏡を渡す。

片桐家にお泊りっ!−2→←お泊りっ!−3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.5/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:今日から俺は!! , 片桐智司 , 三橋貴志   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みお(プロフ) - 続きとても気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2018年12月13日 1時) (レス) id: f97a2deb15 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:衿豪 | 作成日時:2018年12月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。