となりの相楽さん【銀魂】

その４ ページ7

俯きながら、突然低い声でそう言う相楽に天人は少しだけビクリとする。


銀時(！アイツ、雰囲気が変わった…？)


それは銀時が気づく程、とても威圧的で。


「武士を愚弄した今の発言、拙者だけではなく坂田殿にとっても非常に失礼でござるよ。謝ってくれ」


『…拙者にこの剣を、抜かせないでくれ』


そう相楽が忠告する様に言うと、現場には緊迫した空気が張り詰める。


だが天人はそれにムカついたのか、すぐさま相楽に殴りかかってきた。


天人「ちょっと優しくしてやればここぞと言わんばかりにつけあがりやがって…

図に乗ってんじゃねェ、この腐れ侍がァァァ！！！」


銀時「Aッ！！」



―――天人が殴ると共に、できたのは大きなヒビが入った壁。


埃と共に煙が立ち込んで客等が逃げ惑う中、銀時は相楽を助けるべく天人に斬りかかろうとした。



だが、次の瞬間…


天人「ぐふぅッ！！」


銀時「ッ！？」


突如天人が何かに当たり、ふっ飛ばされる。



そして、煙の中から出てきたのは……



「オイ…だァれが腐れ侍だ、トカゲ野郎。


そこまで言うんなら、上等じゃねェかよ…！！」



銀時(……は……！？)


そう言いながら、木刀に見せかけた三節棍を持った相楽はゲスい笑みを浮かべる。


「爺さんコレ貰うぜ」と言いながら勝手に客から取ったタバコに火をつけて咥える相楽に、銀時は理解が追いつかなかった。

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