その9 ページ23
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「この呪われた木刀一本でどれだけ人を護り抜けるか…自分の侍としての限界を試したいのでござる。
そんな自由すぎるが故…
…拙者は、きっと貴殿達の足手まといになるだけであろう」
…悪ィな、御三方。
俺ァ何者にも染まりたくねェんだ。
「……で、ござる」
――最後にそう呟いたAは一瞬だけ目を開けた様な気がしたが、気づけば彼はいつも通りのふわふわとした性格に戻っていた。
そんな彼にしばらく呆気にとられていた土方達だったが、やがてフッと笑った。
土方「っクク、そこまでの身なりして俺のファンってか…面白ェ。
相楽A、覚えたぜ。
数日間は見張りつけとくから変な真似すんじゃねーぞ。」
じゃーな、と煙草を吸いながら出ていく土方に、Aは笑みを浮かべる。
沖田「覚えたぜだって。何アイツ、ツンデレなの?ベジータ気取りなの?」
煽り気味にAの横で呟く沖田。すると廊下から「総悟ォォォォ!」と怒号が聞こえてきたので沖田は逆方向へ逃げていく。
沖田「相楽の旦那ァ、また会った時は土方の暗殺依頼しとくんでその時はヨロシク」
「え…拙者は必殺裏稼業ではないでござるよ、沖田殿〜!」
だがそんな声も聞こえてたのかは定かでもないので、仕方なくAは残った近藤に連れられて屯所の外へ出る。
近藤「いやぁにしてもすまなかったなA君、随分長居させてしまって…」
そう近藤が頭を掻きながら言うと、Aは少しだけしょぼんとした表情を浮かべる。
「買っておいた拙者のすーぱーかっぷアイスが心配でござる……」
近藤「あ、それはここ。一応ウチの冷蔵庫に入れておいたよ」
「おお…かたじけない!近藤殿はとても心優しい方でござるな!」
近藤「…総悟もこれくらい素直だったらいいんだけどな」
キラキラと曇りなき眼を見せる相楽に、近藤は思わず沖田を想像して苦笑する。
貴重な癒やし要素…と近藤がブツブツ呟く中、帰る準備が整った相楽はブンブンと手を振った。
「さらばでござる近藤殿、また街で会えるといいでござるなー!」
近藤「おう、いつでも遊びにおいでー!!」
ーーー
土方「……近藤さん、総悟みたいに可愛がってるところ申し訳ないがAは24歳だぞ」
近藤「…え、マジで??」
そんな会話がされていた事は知らない相楽さんであった。
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勇者の人(プロフ) - 加茂&夏油の嫁さん» ありがとうございます、落ち着いたらまた戻ってくるかもしれませんので、その時は宜しくお願いします(*´ω`*) (2022年2月21日 23時) (レス) id: 9d2babae06 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - 相楽さんちょーかっこいい!!更新頑張ってください!! (2022年2月21日 22時) (レス) @page9 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - ボブさん» ありがとうございます!最近は色んなプロジェクトをやっているので不定期になるかもしれませんが、できるだけ頑張ります! (2021年5月2日 5時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - 会話のテンポが面白くてとても好きです(°▽°)更新頑張ってください!応援してます! (2021年5月2日 4時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - レイレインさん» 宜しいんですか!?了解です、ではちょっと見てきますね(*^^*) (2021年4月2日 21時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勇者の人 | 作成日時:2021年3月27日 14時