21話 ページ21
相良side
三橋「ほら立て、 伊藤!
地面に何か うまそうなもんでも
落ちてんのか?」
相良「ハッ… 笑わせるぜ。
今さっき 許してくださいって
土下座してた奴がよ!」
三橋「言ってやれ、伊藤。地面においしそうなものが落ちてたんだって」
伊藤「うん… 落ちてた。食べちゃった」
なんなんだよ、こいつら。
友情だかなんだかしらねぇけど…
相良「雑魚が! 2人になったぐらいで
粋がんなよ!」
今井「俺を忘れちゃ困るぜ〜!」
相良「誰だ おめぇ!」
今井「ウソだろ〜‼忘れちゃったの?…強がってウソなんかつきやがって。
元々は 俺が まいた種だ。いい感じに実ったみてぇだから俺に収穫させてくれや」
いや、誰だよこいつ。
こいつも三橋のダチなのか?
三橋「さ〜て、いっちょやろうか。Aちゃんの仇も打たなきゃだしね」
伊藤「え、Aちゃん?」
三橋「こいつらしいんだよ、Aちゃんの顔に傷つけた宇宙人」
伊藤「マジかよ!」
なにやらコソコソと知らねぇ女の話をしてやがる。
A?誰だそいつ。
いちいち人のことなんざ覚えてねぇよ…あの女は例外だけどな。
って、なんでこんな時まであんなやつ。
相良「…くそっ」
三橋「なんで逃げんのぉ〜!」
俺が走ると、三橋は追いかけてきた。
三橋「おい待てよ〜!」
ハッ、呑気にここまできやがって。
卑怯な野郎には、卑怯な手でケリつけてやる。
これなら一発で頭が血の噴水になる。
…ん?
次の瞬間、三橋の声がした。
どうやらまた後ろからやられたらしい。
三橋「卑怯さのレベルが違うんだよ!」
…この野郎。こんな卑怯もんの肩を、なんでみんな持つんだよ。
あの女も。
そこでまた、俺の意識は途絶えた。
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作成日時:2018年12月18日 21時