狂犬と私 (ページ3)

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3話ページ3

Aside

朝の目覚めは最悪。
理由なんかひとつしかない。

「うっわー、顔腫れてるじゃん…まだ痛いし。なにあの銀髪ヤロー。」

仕方が無いので顔に湿布を貼り、家を出た。

不貞腐れながらまだなれない学校への道を歩いていると、後ろから誰かに抱きつかれた。

「A！！おーはーよっ！！」

「び、びっくりしたぁ、理子ちゃん！！！おはようっ！」

理子ちゃんとは、この学校に転入してからすぐに仲良くなった。
強くて優しくて、数少ない私の大切な友達だ。

理子「もー！Aったら、今日も可愛い…って。どうしたの？その顔！！」

『へ？あー、実はこ「ぎゃー！Aちゃんの顔に傷がァァァァ！！」ちっ。おはよう三橋くん』

「ねえ舌打ち！？舌打ちしたよね今！？そんな可愛い顔で舌打ち！？」

「おい三橋なに2人の邪魔してんだよ…。悪かったな2人とも。って...どうしたの、その顔」

このうるさい金髪と、つんつん頭は、三橋くんと伊藤くん。不良10人をたった2人で倒したらしい。

しかも、理子ちゃんのお家を道場破りから守ったとか。

伊藤くんは分かるけど三橋くんはこの顔で。

三橋「ちょっと聞いてる！？てか今絶対ひどいこと考えてたよね！？ねぇ！？」

伊藤「Aちゃんてたまに毒舌だよね…笑」

『三橋くんにだけよ。………あとあの銀髪ヤロー。」

おっと口が滑った。

三橋「好きな人にほど毒舌になるってやつですか(キリッ」

伊藤「いや絶対ないから。てか誰？銀髪って」

『あー、それは…』

理子「んもー！！三ちゃんうるさいわよ！Aもこんなやつ放っておいていいから！そんなことよりその顔の傷はどうしたのよ！？」

三橋「なんで俺だけなの！？理不尽！」

これは話さなきゃいけないやつですか……

そんな大した事じゃないんですけどね。てかむしろ今すぐ愚痴りたかったんですけどね。