狂犬と私 (ページ12)

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12話ページ12

Aside

なにがあったのかなー、と考えていると、相良さん？も何かを考え込み始めた。

しばらく沈黙の時間が続いた。
沈黙を破ったのは相良さん？だった。

相良「…てめぇなんで俺を助けた」

『い、いやー倒れてたんで…』

相良「ハッ、俺の事助けたって何にもなんないぜ？残念だったなぁ」

そういって、相良さん？はケラケラ笑い出した。
笑うの好きだなこの人…。

『いや、別に見返りとか求めてませんし。てかあなたにそんなの期待してませんからね』

相良「は？」

そう言うと、相良さんはあからさまに驚いた顔をした。

おっと口が滑った…

殴られるかなぁ、とか思って覚悟をしていると、想像とは違う言葉が返ってきた。

相良「バカなのか、お前。俺がお前に何したか覚えてんのかァ？」

ケラケラと笑って、また話を続ける。

相良「おい、名前は」

『はい？』

相良「いーからお前の名前だ。ンなのもわかんねぇのか？」

『うっさいですね！！Aですよ、A
』

相良「！お前がAか…フーン」

名乗ると、驚いた顔をして、何か納得したみたいだ。

相良「俺は…」

『相良猛さん、ですよね』

初めて会ってから3日目、やっと自己紹介が終わった。

って、なに仲良くなってんだ私