桜が散る前に

太陽 ページ25

土方「じゃぁ俺がおぶって行く」

そうめんどくさそうにいう土方っていう人は私を軽々しく持ち上げた

「いたっ」

土方さんの腕が傷口にあたりつい声を出してしまった

土方「めんどくせぇな」

そう自分の髪をくしゃっとすると世に言うお姫様抱っこをされた

「えっ？」

土方「なんだよ文句あっかよ」

大ありですよお姫様抱っこされたことなんか一度もないし今までまずこんな女の子扱いをされたことだってない

「まってまってちょっとまって」

私の必死の訴えに足を止めた土方さん

「自分で歩きます」

土方「そっそうか」

あまりにも嫌そうな顔をしていたのかちょっと引きぎみで私を下ろす土方さん

私は歩くたんびに体中を襲う激痛に耐えながらゆっくり歩くと2人は先に行ってしまった

チャンスだ

逃げる

そのことしか頭になかった

どうやったら逃げれるのかそんなのも分からないただもうこんな痛さを味わいたくなかった

ふいにお腹がなる

何日食べていないんだろう

太陽はこんなに明るい

私の気持ちとは裏腹に

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