TIME.91ミステリートレイン(発車) ページ42
列車の乗客室の中に入りホッと息をついた、どうもあの世良という人に会うと息が詰まる。もしかしたらパパの敵かもしれないし…そんな考えが頭を過り少し妬け食い気味にきのこの山脈を一人で食べた。
「すごいすごーい!出流君こっち来てみなよ景色がこんなに早く流れてくよ!」
「オメェ一人で菓子食ってるなんてずりーぞ!」
「お菓子はみんなの分あるでしょうに」
「…今日の出流くん何だか機嫌悪いみたいですね」
あの女の人に会ってから僕の機嫌はすこぶる悪い。歩美ちゃんに誘われるがまま窓の方へ行き景色を眺めてみると外の眺めが電車より倍の速さで流れて行き少しだけ普段見れない景色にワクワクし始めてきた。
「オメェさっきからどうしたんだよ、世良を見てから様子が変だぞ?」
「別に何でもないよ、ただ…あの女の人の探るような目が嫌いなだけ。唯それだけだよ」
「…そうか」
コナン君は何かを察したのかこれ以上は聞いてこなかった。あの世良という人がパパの敵なら僕は格好の人質だ。今日の僕は本当についてない…
ドアがノックされ阿笠博士が出ると其所には誰も居らず一枚の手紙が置いてあった。
手紙この内容は「おめでとう君達は探偵役に選ばれました!10分後7号車のB室で事件が発生で捜査を開始されたし」
「わくわくしちゃうよねー!」
「…探偵役って当選で決まるのかな?それなら他の人とか面白くないと思うけど。それか各所で事件が起きてるのかな?」
「そんなことより速く行こーぜ!いちいち気にしてたらせっかくの推理クイズもつまんねーぞ!」
そんなやり取りを交わしながら7号車のB室にたどり着いついた。コナンがノックをしドアを開けるとフードを被った男に室橋さんが拳銃で撃たれている所だった。
コナン君達は男を追いかける、僕も遅れて追いかける。歩美ちゃん達が本物みたいと喜んでいたけど僕はあの室橋さんが撃たれているところを見たときから震えが止まらない、何故だか分からないけどあの光景が僕にとって、とても増悪を感じた。
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作者名:イズミ | 作成日時:2018年9月12日 19時