TIME.88窮地の烽煙・灯下の弧影 ページ39
「み、皆しっかり!!」
「煙を吸い込まないように顔を低く!も、もうすぐ助けがくるから!!」
煙が充満しているこやの中で灰原さんの懸命な励ましを貰いながら煙を吸い込まないように扉の前で体制を低くしコナン君達の助けを待つ。
「で、でもよ、いつ来るんだよ!?」
「あ…」
「向こうの方で煙が上がってるよ…これじゃ此方の煙に気づいて助けに来てるれるか分からないよ!!」
「そ、そんな…」
どうしよう…一番最悪な事態になっちゃった、この最悪な状況を打破するにはあの斧でこの扉を破るしかないけど子供の僕たちではどう考えても無理…だからはやく気づいて…コナン君!!
「ハアハア…」
「あ、歩美ちゃん!?」
「しっかりしろ!!」
「歩美ちゃんを扉の前に移動させよう、このままじゃ酸欠で大変なことになるよ!!」
三人がかりで歩美ちゃんをなるべく空気を吸えるように扉の隙間の前に移す、はやく此処から出ないと歩美ちゃんどころか僕達全員焼けてしまう、コナン君はやく助けに来て!
そういえば…灰原さんが見当たらない、こんな事態なのに何処行ったのだろう、行ける所はあの斧がある部屋しかないけど…
すると奥の扉からゆっくりと開いた。
「な、なんだこの音!?誰か入ってきたのか!?」
「ま、まさか…入り口は此処にしか無いはずだよ!?」
「ここにはボク達しか…」
「「!?」」
扉の向こうから出てきたのは斧を持った女の人だった。
「「うわぁぁぁぁ!!」」
女の人が斧を構え走ってくるので慌てて元太君達歩美ちゃんの上に覆うように被さりあの斧から歩美ちゃんを守ろうと身構えた。
しかし斧は僕に降りかからず鎖で繋がれた扉に降りかかった。扉は見事に女の人によって蹴破られた。
「さぁ、はやく此処から逃げるわよ!!」
「お姉さんはいったい…」
「そんなことより速く此処から出なさい焼け死にたいの!?」
「はっはい!!」
「急いで!!」
女の人と燃える山小屋から急いで出てようやく僕たちは安堵する、因みに光彦君が携帯でムービー撮っていたからカメラに映らない様にカメラの死角に移動した。
「此処にしばらく隠れてるのよ、分かったわね?」
「…はい、あの…灰原さん…僕達と同じくらいの女の子知りませんか!さっきから見当たらないんです」
「…あぁ、あの子なら先に助けて安全な所まで逃げる様に行っといたわ」
良かった灰原さんは無事なんだね、ほっと息をついた。
後は助けが来るのを待つだけだ、犯人捕まってるといいな…
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作者名:イズミ | 作成日時:2018年9月12日 19時