TIME.85 自分の領分 ページ36
今日は待ちに待ったキャンプの日だ、僕は狭い車の中でこれから起きる出来事にワクワクして車の窓から見える景色を眺めていた。
「はいコレ!コナン君と出流君の分!」
「ん?」
「えっと…ミステリートレイン?」
「パスリング?」
歩美ちゃんがバックの中から小さな指輪を僕とコナン君に渡した、なんだろうコレ?僕とコナンくが不思議に思ってリングを見てると光彦君達が説明してくれた。
「ホラ!来週皆で乗るベルツリー急行のパスですよ!今朝博士の所に届いたんです!」
「その指輪を車掌さんに見せてピッとやってもらうも乗せてもらえるんだって!」
「へーー…」
「僕初耳なんだけど…」
来週に出掛けるなんて僕は聞いていないのだけれど、しかも僕まで参加する前提とは…阿笠博士の面倒見の良さを尊敬するというか申し訳なさもあるというか…
「だってよ、オメェに前もって言うとまた断りそうだったしよ!」
「出流君遠慮ばっかりなんだもん、だから今回は内緒にしといたの!」
「あらかじめ席を用意すれば流石の出流君も断りづらいでしょう?僕達少年探偵団はチームワークが大事なんですから出流君もこういったイベントには参加しないと駄目ですよ」
「あはは…」
僕はもう笑って誤魔化すしかなかった…なんという強制力、次の土曜日何も用事なくて良かった…
少しだけ胸を撫で下ろす。
「きゃああHィ!!」
「な、何やってるんですか?」
「女の子イジめるなんてひどーい!!」
「いくら親しいからって女の子にセクハラはサイテーの行為だよコナン君…」
「あ、イジめられてたのはオレの方で…べつにセクハラなんてしてねーよ!」
皆から避難の声を浴びたコナン君の必死の言い訳を聞きそれを楽しみつつ博士の掛け声で皆のテンション(一部を除く)は際骨頂に上がった。
「うわっ!びっくりした…」
「なんだよ出流びっくりさせんなよな!」
「ごっごめん僕虫が苦手でさ」
「ここ虫さん多いから仕方がないよ」
今キャンプで使うための薪拾いをしている。博士がハンゴウを忘れたため今はコナン君と近くのお店に買い物に出ている。此処虫が多いから虫除けしてくれば良かったと少し後悔し薪を拾う。
「おいこっち来てみろよ!!何か穴を掘っている音がするぞ!!」
「あ、穴?」
「埋蔵金ですか?」
「それは見てのお楽し…み…」
元太くんの後をおった先に見たのは女の人を穴に埋める男の姿だった。
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作者名:イズミ | 作成日時:2018年9月12日 19時