TIME.52 ページ3
今日は博士の家でお昼ご飯をご馳走なる､ご飯を作るのは灰原さんと歩美ちゃんだ｡何か手伝おうと思ったけど断られたので大人しく出来上がるのを待っている｡
｢楽しみですね〜どんな料理が出来上がるのでしょうか!｣
｢そうだね､きっと美味しいご飯だと思うよ｣
光彦君は二人の料理を心から心待にしてる､多分…じゃない光彦君は歩美ちゃんと灰原さんに恋心を抱いてるんじゃないかな？僕の場合は灰原さんは気になるけど多分恋とかではない､けど何か気になるだけだ｡
｢光彦君は本当に好きだね｣
｢なななな何がですか!？僕はべつに灰原さんの事す…すすす…好きなど…｣
｢僕は二人の料理の事を好きだねと言ったんだけど｣
｢へっ?｣
やっぱり光彦君は灰原さんの事好きなんだ､確かに灰原さんは大人っぽくてミステリアスだよね､光彦君が好きになるのも頷ける｡
｢う〜ん…これ固くて開かないよ｣
｢なら貸してみろよ!｣
元太君が瓶の蓋を開けようと力を込めるが相当固いのか蓋はなかなか開かず元太君の顔が赤くなっている｡
｢だめだぁ〜これ開かねぇよ､固く閉めすぎだぜこれ!｣
｢僕に貸してください｣
光彦君が自信ありげに手を差し出す､余程灰原さんに良いとこ見せたいんだね｡光彦君はゴム手袋を蓋に開け力を込めた､しかし瓶の蓋は一ミリも動かず断念した｡
｢駄目です…全然開きませんよこれ!｣
｢そっか〜なら諦めるしかないね…｣
｢僕に貸して｣
｢俺達に開けられなかったんだからお前も無理じゃねぇか?｣
元太君は僕には開けられないと言われた､僕そんなに非力に見えるのかな?これでも少しは力あるんだよ?
｢大丈夫だよ良いから貸して?｣
｢うん､無理しないでね?｣
｢ありがと｣
ぐっ…パカッ
ちょっと固めだけど難なく開いた､この程度なら僕でもなんなく開けることが出来る｡
｢お前細いのにスッゲーな!｣
｢僕たちに開けられなかった瓶の蓋を開けられるとは力強いんですね｣
｢この程度なら僕でも開けられるよ｣
｢｢この程度なら!？｣｣
二人がなにか衝撃を受けた顔になった､僕なにか変なこと言ったかな?
｢なら皆で腕相撲やろうぜ!｣
｢そうですね､出流君ばかり良いとこは見せませんよ!｣
｢参ったな…お手柔らかに頼むよ｣
何に火が着いたのかヤル気満々の二人と腕相撲やることになった…
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作者名：イズミ | 作成日時：2018年9月12日 19時
