TIME. 50 ページ1
｢気持ち悪い…｣
僕は今警察病院に入院している､何故警察病院に入院しているのか分からない…気づいたら入院していた｡
｢もう少ししたら薬が効いてくるからもう少しの辛抱だよ｣
｢うーん…何で僕入院してるの?｣
｢熱出して倒れたんだ､後一週間で退院できるからな｣
僕熱出してたんだ…なんかモヤモヤした感じで気持ち悪い｡何で警察病院なのか分からないけどそれはパパなりの配慮なのかな?
｢パパ｣
｢なんだい?｣
｢僕大部屋でも平気だよ｣
｢だーめ出流は体調不良なんだ､人がいて五月蝿いところより静かな所で療養した方が良いだろ?｣
やっぱ断られた…僕大部屋でも平気なんだけどな､此処なんだかホテルのスイートルームみたい｡此処絶対一般の病人は入れない場所だ｡
｢落ち着いたらお外出て良い?｣
｢駄目治るまで居なさい｣
｢何で?此処が一般の人は入れないから?｣
｢…あぁ､退院までこの部屋で大人しく療養してるんだ｣
ということはしばらくコナン君達に会えないのか…つまらないなぁ…なんで僕此処に入院してるんだろう､普通の東都病院でも良かった筈なのに｡
｢ねぇパパ｣
｢なんだ?｣
｢何で僕警察病院に入院してるの?僕何かの病気なの?｣
不安が一気に膨れ上がる､もし大変な病気だったらどうしよう…
するとパパはニッコリと笑い僕の頭を撫でた。
｢大丈夫だよ出流が怖がる程の病気ではないよ､ただ熱が出て倒れただけだって医者も言っていたし安心して｣
｢うん!｣
良かった…僕は大変な病気ではなかったみたい､パパと言葉と笑顔で何だか安心した｡警察病院で入院してるのはもう気にしないでおこう､パパとお別れしないで済んでホントによかった｡
｢この後仕事があるからもう行くな｣
｢…うん｣
｢そんな顔しないの､夜には来るから｣
｢わかった待ってる｣
パパは僕の額に軽くキスして行ってしまった､パパが居なくなった病室は静かで寂しい､元々デカイ部屋も更に広く感じる｡
｢はやく夜にならないかなぁ?｣
そうぼやいてもお日様はまだお空の天辺にさんさんと輝いている､夜になるまで暇だしかといって外にも出られない…気持ち悪くて外に出ようとすら思えない｡早く退院して皆に会いたいなぁ｡
｢風見さんお見舞い来てくれるかな?｣
来ないだろうな…そんな事をぼんやりと思いながら窓に映る空を眺めた。
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作者名：イズミ | 作成日時：2018年9月12日 19時
