おかえり。待ってた。

31話 ページ32

席に座りながら、

赤羽と奥田さんが離してるのを眺める。

メ「好きなの？」

貴「みんなそう言うんだけど…

からかってんの？」

メ「いや、私は本当にそう見えたから。」

ふーん。

そう言って、また会話が止まる。

メ「人を好きになるって

悪いことじゃないから、蒼奈ちゃんも…

Aちゃんも、好きになることを

恥ずかしがらなくてもいいんだよ？」

謎の言葉をかけられた私は、

貴「あ、うん…」

と返す。

貴「今までは、仕事ばっかりに集中してて

恋なんか眼中に無かったんだよね、」

メ「暗殺だっけ？」

貴「そう。

人を殺す仕事。

コードネーム：残酷な紅い人形

だよ。」

人の形がなくなるまで刺して、

終わった時には身体中、返り血で真っ赤だから。

そんな私に恋なんて無縁なんだ。

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