第百五十六幕「迷い家」 ページ9
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「A。そんなにリクオが心配なら迎えに行こう」
そう言った紫さんに連れられ、リクオくんの入っていった宿の前に出る。
紫さんに教えてもらったが、この宿は「迷い家」という怪異の一種なんだとか。
遠野の修行はこういったものも取り入れているらしい。
…使えますね。
「ほら、出てきたよ」
『！』
宿から出てきて、私と紫さん、そしていつの間にかいたイタクさんを見ると不機嫌な顔になったリクオくんに安心する。
何事もなかった…わけではなさそうですが元気で何よりです！
紫さんを抱き上げたまま、リクオくんのところへ向かう。
『お疲れ様でした、大丈夫ですかリクオくん』
「あぁ。問題無ぇ」
「良かったねA。けほっ」
『ふふ、そうですねぇ』
「？」
紫さんと笑いあう私を不思議に思っているのか、訳が分からないという顔をしているリクオくんを見てさらに私達は笑いあった。
…私のこのリクオくんに対する過保護さは少し直さないといけないかもしれませんね。
「迷い家は己の畏を見つめてこそ抜け出せる。
技の威力に頼りすぎて忘れていないか見させてもらったぞ」
「へっ、親かよ」
少し口論のようになっている男子二人を眺めれば、リクオくんがにやりと笑う。
「いつまでも心配してんじゃねーよ！
途中から気付いてたぜ…イタクの修業はいつも“基本に帰れ”だ！」
「だったらもっと早く出てこい！！」
「イタッ」
イタクさんが少しキレながらリクオくんを殴る。
男の子はこういった行動で分かり合うことが多い、と煉獄様から教えられたことがありますが…本当だったとは。さすがです煉獄様。
「いたた…でもありがとうよ遠野勢！
あー…やっぱいいなココ！俺大好きだ！」
『あら…ド直球ですね』
「…リクオってさぁ、あれだよな」
「なんでこういつもドスンとストレートなの？」
『そういう血筋なのでは？』
「「「なるほど」」」
(やっぱり鯉伴さんにそっくりです)
(…)
(あからさまに嫌な顔しないの)
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2022年12月9日 2時) (
レス) @page11 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ラッテ(プロフ) - 色欲の罪ムギさん» いつもコメントありがとうございます。より一層読者様に喜んでいただけるよう頑張ります…！ (2021年11月22日 1時) (レス) id: 3ee935c952 (このIDを非表示/違反報告)
色欲の罪ムギ(プロフ) - 続編おめでとうございます!!今後も鬼殺隊の面々との絡みやリクオとの絡み楽しみにじっくり読ませて頂きます…！更新頑張って下さい！ (2021年11月7日 18時) (レス) @page2 id: 767de012cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラッテ | 作成日時：2021年11月3日 19時
