Always Love～君は僕の笑顔の理由～2 (ページ5)

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右手を伝う涙ページ5

ピッ……ピッ……ピッ……ピッ……
最初に聞こえてきたのは規則的な電子音だった。
重く、凝っていた意識がゆっくりと浮上する。
頭が割れる様に痛い…。
まぶたを開こうとするが、少しも思う様には開かない。
TM「A…っ…っっ…」
テミンオッパの声がする。
オッパ泣いている？
右手を握るテミンオッパの手。
握り返したいけど、少しも力が入らない。
TM「お願いだから…Aだけは…っっ」
祈る様に呟くオッパ。
オッパ？大丈夫？
声を掛けたいけど、唇は動かない。
マネ「テミナ……少し休んだ方がいい…」
聞こえてくるヒョヌさんの声…
TM「Aの側に付いてる…」
マネ「気持ちは分かるが…お前まで倒れたら…」
TM「Aが目を覚ます時側にいたいんだ」
マネ「テミナ…」
右手が持ち上げられ、暖かな皮膚に触れた。
…オッパの頬？
…と、同時に指先を伝って暖かな物が流れて行く。これは…オッパの涙？…
…オッパ…泣かないで…私は大丈夫だから…
全神経を指先に集中させる。
動け…動け…動け‼

TM「A⁈」

ぎこちなく動く指先がテミンオッパの手を握り返した。

TM「A！」

マネ「すみません！看護師さん！」

ギシギシと軋むような音さえ聞こえてきそうなほど、重いまぶたを何とか開ける…

飛び込んできたのはテミンオッパの泣き顔。

TM「Aっ…っっ」

立ち上がり、泣きながら私の顔を覗きむオッパ。

A「……ッ…パ……」

TM「Aっ…Aっ…」

私のベッドに泣き崩れるオッパ…