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残酷な真実 ページ33
先生から聞かされたのは残酷な真実だった。
骨折後、なんらかのウィルスに侵された私の左足。そのせいで、神経に麻痺が及び、私の左足はもう二度と動かすことができないようになった。
Dr「骨折後の感染はそういった合併症を引き起こすことがあるから、注意して見ていたのだけれど…」
悔しそうな表情の先生。
TM「先生！リハビリしても元に戻らないんですか⁉」
Dr「…麻痺した神経が元に戻ることは…まずないかと思います…」
TM「…そんな…」
繋いだオッパの手にギュッと力がこもる。
Dr「ほんとうに…すまない…」
「…先生…」
Dr「…」
「Aはもう歩けない？」
Dr「……リハビリをしたら杖を使って歩けるようにはなると思う…」
「…そっか…でも…バレエはもうできないよね…？」
Dr「……Aちゃん…」
…口ごもる先生。
…それが答えだった。
「先生…ありがとう…、分かりました…」
Dr「Aちゃん…」
「…先生のせいじゃないから…本当に…」
TM「A…」
Dr「…すまない…」
消え入りそうな声でつぶやく先生。
「大丈夫です…本当に…」
TM「A…」
「…オッパ…しばらく１人にしてほしい…」
…１人にしてほしい…誰かのせいにしたり、責めたりしないように…
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作者名：sae | 作成日時：2016年11月15日 22時
