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染まる… ページ30
それから2日ほどはウトウトとした状態が続いた。せっかく外れた点滴もまた再開され、抗生物質や栄養補給のための治療をしてもらっているらしい。
一日中ベッドでふわふわとした状態で過ごしていたが、少しずつ点滴の効果があり、高熱も徐々に収まって来た。
先生と看護師さんが数時間毎にやって来ては様々な点滴や処置が行われていた。
テミンオッパはどうしても欠かせない仕事以外はキャンセルしてくれているようで、ベッドサイドに付き添ってくれたり、隣のベッドから手を握って一緒に横になったりしてくれていた。
オッパはまた私の生存確認を日に何度も行う。
その度に手を握り返し、笑顔を見せるけど、オッパはなんだか悲しそうに微笑む。
オッパにそんな顔ばかりさせている自分への腹立たしさ、気だるく、自由にならない体への苛立ち…。
また心の中が真っ暗に染まっていく…
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作者名：sae | 作成日時：2016年11月15日 22時
