ユイのおかげ ページ15
ユイ「…でさ、ソナ先生がすごい興奮してさ、腕ブンブン振り回すんだけどさ、手に持ってるのが私の練習用のレオタードでさ…どんな羞恥プレイだよって…笑」
A「〜っははは…っっ……ダメだ…ははっ…お腹痛っ…ははは…」
ユイのコンクールの時の話を聞いて爆笑していると…。
KY「A〜〜？外まで声響いてるよ〜〜！」
キーオッパが入ってくる。
A「キーオッパ！お帰りなさい！早かったね？」
KY「ただいま〜、うん、僕だけ別のスケジュールだったから…ユイちゃんこんにちわ〜」
ユイ「…こんにちは…お邪魔してます…なんか…すみません…」
KY「…?…なんで？…Aがこんな笑ってるの久しぶりに見た…ありがとね…」
ユイ「…いえ…そんな…」
KY「なんの話してたの？」
キーオッパがベッドの脇に腰掛けながら聞いてくる。
A「ユイがね…コンクールの時…」
ユイ「Aっ‼」
真っ赤な顔で遮るユイ。
A「…っっ笑…ははっ…」
KY「ふふっ…Aがこんな笑うなんて…」
キーオッパが私の髪を梳きながら頭を撫でてくれる。
A「ユイのおかげ…」
KY「ほんと…ユイちゃんありがとう…」
ユイ「いや…そんな…私はAと話したかっただけです…」
キーオッパがしみじみいうから、なんだかユイまで湿っぽくなってしまって…。
A「キーオッパ…今日ミノオッパは？」
KY「あ〜、ミノは今日は遅くなるよ〜、これから事務所でドラマの打ち合わせみたいだったし〜」
A「そっかぁ…、ユイと合わせたかったのに残念…」
ユイ「えっ⁈いや、いいよ〜、緊張するもん…」
KY「あ、そっか、ユイちゃんはミノのファンなんだっけ？」
ユイ「はい…」
KY「ふーん、なんかちょっと悔しいな…僕も一応アイドルなんだけど…」
ユイ「いやいやいや！めっちゃ緊張してますよ！」
キーオッパの意地悪に焦るユイ。
KY「ふふっ…嘘。緊張しないで、ゆっくりして」
さらっと言ってユイの頭を一撫ですると、キーオッパは病室から出て行ってしまった。
ユイ「うあ〜〜、何あれ‼すんごい綺麗‼テレビより100倍綺麗‼すごいね‼」
A「ふふっ…それ本人に言ってあげてよ」
ユイ「無理だよ！綺麗すぎでしょ‼何であんな色っぽいの⁈」
A「キーオッパは美意識高いからなぁ…」
なんて本人のいない所で噂話をしていると、また病室のドアが開く。
入ってきたのは…
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作者名：sae | 作成日時：2016年11月15日 22時
