Always Love～君は僕の笑顔の理由～2 (ページ11)

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新しい誓いページ11

その日は朝から静かな雨だった。
灰色の空からは冷たい糸の様な雨が降りてきて、身体中に纏わりつく。
アッパとオンマを乗せた車にオッパと2人乗り込む。
外にはたくさんのカメラとマスコミの人達。
車椅子から私を抱き上げ、後部座席に座らせるオッパに無数のフラッシュが浴びせられる。
目の前で行われている事が何なのか、呆然とした頭では何一つ理解できない。
ただ目の前を流れて行く景色を見つめていた。

白い煙が呆然と見上げた空に吸い込まれて行く。

TM「A…」
頬に触れた暖かい手の感覚に引き戻される。
見上げたオッパの顔は、白く凍えそうなほどで、何とかその頬を暖めたくて、オッパの頬に手をやる。
A「オッパ…」
TM「A…」
互いに掛け合う言葉が見つからず、私達はただ抱きしめ合った。
首筋に暖かいものが伝う。
葬儀の間も涙を見せなかったオッパが、やっとアッパとオンマの死を悼む事が出来た事に安堵して、私も心からの涙を流す事ができた。
TM「…これから…アッパとオンマの代わりに、Aの事を一生守るから…」
いっそう強く私を抱きしめながらオッパが呟く。
A「…うん……オッパの事も私が守るよ…」

アッパとオンマを見送りながら、私達は新しい誓いを立てた。